南海電鉄は、現在工事を進めている和歌山市駅を中心とした複合施設全体の名称を「キーノ和歌山」に決定し、2020年4月下旬に商業ゾーンおよびホテルを開業すると発表した。

  • 改札正面の通路

同社は中期経営計画「共創136計画」の基本方針の1つとして、「駅を拠点としたまちづくり」に取り組んでおり、これまで和歌山市と共同で「和歌山市駅活性化計画」を市街地再開発事業として推進してきた。

「キーノ和歌山」は、和歌山市駅を中心に、先行開業している南海和歌山市駅ビル(オフィス棟)と駐車場棟に加え、現在工事を進めている商業ゾーン・ホテル・公益施設棟からなる複合施設。商業ゾーン(商業棟・ホテル棟1~3階)は商業棟・ホテル棟の合計で約30店舗が出店する。改札正面の通路は3階まで吹抜け空間となり、駅とまちをつなぐ開放的でにぎわいのある「和歌山の新しい玄関口」をイメージしている。1・2階通路の天井部分などに紀州材を使用し、和歌山らしさも表現。和歌山市の玄関口にふさわしい景観を形成する。

商業ゾーンの1階は、「和歌山の新しい玄関口・日常を彩るデイリーユースのフロア」をコンセプトとし、生鮮食品や食品雑貨をはじめ、普段の生活に便利なアイテムが手に入る店舗を誘致。2階は「和歌山を感じる“レストラン”のフロア」をコンセプトとしたローカルグルメを楽しめるダイニングフロアで、ランチをはじめ、夜の会食やお酒を楽しむシーンに対応する。3階は「和歌山市民の生活に寄り添う“美と健康”のフロア」をコンセプトとし、和歌山県内を中心に活躍中の専門医を集めるほか、調剤機能も併設し、美容や健康をテーマにしたサービス店舗も集結する。

  • 商業ゾーン1階

  • 商業ゾーン2階

  • 商業ゾーン3階(吹抜け空間)

ホテル棟の4~12階には、客室数120室の「(仮称)カンデオホテルズ和歌山」が出店。「ビジネスホテルの価格帯でシティホテル並みのラグジュアリーを」をモットーに、毎日60品目以上の健康朝食ビュッフェ、シモンズ製の高級ベッド、最上階に紀の川を望む絶景露天風呂付大浴場を備え、リーズナブルでありながら機能性とラグジュアリーを凝縮したワンランク上のスタイリッシュホテルとなる。