スマートウォッチというとApple Watchのような時計に近いデザインをイメージしがちですが、活動量計のようなリストバンド型も注目を集めています。
リストバンド型のスマートウォッチの魅力は、コンパクトで邪魔にならないデザイン。そして、バッテリー持ちが良く、比較的安価という製品が多い点です。反面、価格の安さやコンパクトさの追求のためか、最低限の機能(通知と活動量の記録)しか搭載していない製品が多いのが残念なところ。
今回レビューする「HUAWEI Band 3」は、見た目はリストバンド型ながら高機能スマートウォッチ並に多機能なことが特徴。なのに価格は公式サイト「ファーウェイ楽天市場店」で6,588円(税込、送料別)というコストパフォーマンスの良さに惹かれ、実際に使ってみました。
有機ディスプレイで見やすくキレイな画面
HUAWEI Band 3本体は、幅19×奥行き45×高さ11mmのリストバンド型スマートウォッチ(スマートバンド)。シリコン製ベルトと一体型になっており、重量はベルトを含んで約24gと非常に軽量です。従来製品との大きな違いはディスプレイ。従来はモノクロディスプレイでしたが、新モデルでは0.95インチの有機ELフルカラーディスプレイ(解像度240×120ピクセル)になりました。
有機ディスプレイになったためか、フルカラー表示にもかかわらずバッテリーの持ちもなかなかのもの。スペック上では通常使用で約10日連続稼働可能です。筆者が実際に数カ月使用したところ、だいたい1週間連続稼働はギリギリ難しい、くらいのバッテリー性能でした。ただし、これは24時間連続で夜中も睡眠モニターのために心拍計を稼働させていたから。睡眠モニターを切れば、10日近い連続稼働が可能だと思います。
1週間充電の必要なしというのは、活動量計としては標準的ですが、スマートウォッチとしては優秀です。スマートウォッチのなかにはAppleWatchのように「寝る前に毎日充電」が必要な製品もありますが、そういった手間が苦手な人には嬉しい仕様です。
見た目はシンプルでも、機能は高級スマートウォッチ並!
筆者が個人的に感じたHUAWEI Band 3最大の魅力は、なんといっても多機能スマートウォッチ並にある機能の豊富さです。HUAWEI Band 3は、ファーウェイの高機能スマートフォンHUAWEI WATCH GTと共通の独自アプリ「Huawei Health」を使っています。このためメールやLINE、メッセンジャーにカレンダー等のスマホ通知はもちろん、睡眠モニター「HUAWEI TruSleep 2.0」を使った睡眠トラッキングにも対応しています。
リストバンド型のスマートウォッチは、着信通知に歩数や心拍、カロリーといった活動量記録しかできない製品がよくあります。こういった簡易的スマートウォッチのなかには、通知も「電話とメール、LINEだけ」といったように、指定できるアプリが決まっているものもあるのですが、HUAWEI Band 3はスマートフォン側で有効にしているアプリの通知はすべて選択可能です。これはスマートウォッチを購入する際にはかなり重要なポイントです。