iPhoneの『カメラ』アプリには、いくつもの撮影モードが用意されています。そのうちのひとつが「バースト」で、いわゆる連写機能を実現します。利用方法はシンプルで、シャッターボタンを長押しするだけ。1秒に10枚のペースで最長約10秒/999枚まで撮影できます。指を離せば撮影終了、直感的に使えるところもメリットです。
このバーストモードには、いくつもの使いかたがあります。記念写真を撮るときに使用すれば不意な瞬きを意識する必要がなくなりますし、小動物のように動きがすばやい被写体もブレを抑えられます。とりあえずバーストモードで数十枚撮影し、そのなかから"ベストな1枚"を選ぶという使いかたもできます。
通常の撮影モードとの使い分けは、シャッターボタンを長押しするかどうかです。タイマーを設定した場合も10枚連写が適用されるため、バーストモードと同等の効果を得られます。
しかし、バーストモードでは露出の異なる複数の写真を撮影し1枚に合成する「HDR(High dynamic range rendering)」を利用できません。たとえHDRを「オン」(強制的にHDRで撮影)に設定しているときでも、バーストモード/タイマー撮影ではHDRは無効になります。つまり、バーストモードで撮影するときは、HDR効果を諦めなければなりません。
ただし、タイマーモードで撮影するときには、あらかじめHDRをオンにしておくと連写にならずHDRで撮影されます。数十枚撮影してベストな1枚を残すのではなく、ここぞというタイミングでとっておきのHDR写真を撮りたい場合には、タイマーモードを活用するといいでしょう。