ガンホー・オンライン・エンターテイメントとカプコンは8月8日、スマートフォン向けゲームアプリ『TEPPEN』をアジア・日本地域の11カ国でリリースした。料金は無料でアプリ内課金あり。対応OSは、iOS 10.0以降、Android 6.0以降。欧米地域7カ国では7月4日にリリースされており、すでに100万ダウンロードを突破しているという。

  • スマホ向けゲーム『TEPPEN』

TEPPENは、カプコンのキャラクターが登場するリアルタイムカードゲーム。「ヒーロー」と呼ばれるキャラクターと、30枚のカードを駆使してお互いのライフポイントを削り合う。ヒーローに選べるのは『ストリートファイター』シリーズのリュウと春麗、『モンスターハンター』シリーズのリオレウスとネルギガンテ、『ロックマンX』シリーズのエックス、『ヴァンパイア』シリーズのモリガン・アーンスランド、『デビル メイ クライ』シリーズのダンテ、『バイオハザード』シリーズのアルバート・ウェスカーの8人。加えて、日本リリースと同時に『バイオハザード』シリーズのジル・バレンタインが参戦した。ヒーローはそれぞれ3種類ずつ「ヒーローアーツ」と呼ばれる固有の必殺技を持っており、試合中に溜まるAPを消費して使うことができる。ヒーローは今後も順次追加していく予定だ。

カードは、戦闘を行う「ユニットカード」とスキルなどを発動する「アクションカード」の2種類。自分でデッキを構築し、それらのカードを使ってリアルタイムでのバトルを進める。1試合の制限時間は5分。アクションカードを使うとバトルの進行が止まり、ターン制に切り替わるという特殊なルールも存在する。相手のライフをゼロにするか、タイムアップ時点でライフの多いほうが勝利だ。

ゲーム中のカードはアイテムの「パックチケット」を使用することで入手可能。カードのレアリティは、「コモン」「レア」「エピック」「レジェンダリー」に分けられており、強力なレジェンダリーカードの当選率が最も低い。

パックチケット1つで6枚のカードを手に入れられるようになっており、30パック引くとプラスしてレジェンダリーカードが1枚手に入る。9月1日までに新規でプレイ開始したユーザーには、合計30枚のパックチケットがプレゼントされる。レジェンダリーカードを手に入れるチャンスだろう。

  • 対戦中の画面。左右にいるのがヒーローで、中央にユニットカードを配置する。下の5枚は手札のカードだ

『TEPPNE』eスポーツ大会の開催もすでに決定

日本リリース当日、カプコンとガンホーは、アプリの発表会を兼ねたイベント「TEPPEN Asia Japan Premiere」を開催。そこで登壇したガンホー・オンライン・エンターテインメント 代表取締役社長 CEOの森下一喜氏は「カードゲームらしさとリアルタイムストラテジー、それにアクションの要素も加えたまさに“ゲームの総合格闘技”と言えるようなジャンルのゲームです」とTEPPENの特徴を説明。また、カプコン 常務執行役員の辻本良三氏は「カードゲームをあまりやったことないという人でもプレイしやすいゲーム性です。もちろん、カードゲーム好きの方にも、いままでにない戦略性が求められるので楽しんでいただけると思います」と、ゲームの魅力を語った。

  • ガンホー・オンライン・エンターテインメント 代表取締役社長 CEOの森下一喜氏

  • カプコン 常務執行役員の辻本良三氏

リリースされたばかりのTEPPENだが、すでにさまざまなイベントや大会の開催が決まっている。

まずは、8月11日から17日の間に六本木ヒルズで開催される「テレビ朝日・六本木ヒルズ 夏祭り SUMMER STATION」内の「RAGE モバイルeスポーツ~人気のスマホゲームにチャレンジ~」で、TEPPENのブースを出展。8月11日には、お笑いコンビ「次長課長」の井上聡さんやキャスターの岸大河さんなどを招いて、OPENRECとYouTubeで生放送を行う。ブースでは限定グッズももらえるそうだ。

9月には、東京ゲームショウ2019でもブースを出展。ゲーム内で使える特製カードをプレゼントするだけでなく、一般参加者を募って大会を開催するという。

さらに、10月にはTEPPENの世界大会「World Championship」の開催も決定している。オンライン予選を行い、アメリカ地域、ヨーロッパ地域、アジア地域、ホスト国日本の各代表選手3人ずつが、12月に東京で行われる決勝大会に出場する。すでにスポンサーも決定しており、アマゾンが同大会の協賛に名乗りを上げた。賞金は5,000万円だ。

そのほか、アメリカで8月30日から9月2日に行われる「PAX WEST 2019」や、11月14日から17日に行われる「G-STAR」、2020年2月6日から2月9日の「TAIPEI GAME SHOW」などにも出展予定だ。

エキシビジョンマッチでは豪華プロゲーマーの対戦も

「TEPPEN Asia Japan Premiere」では、ゲームの紹介やイベント・大会の発表に加えて、プロゲーマーによるエキシビジョンマッチが行われた。

日本人初のプロゲーマーウメハラ選手と、東京大学出身のプロゲーマーときど選手、中国系アメリカ人のプロゲーマーJustin Wong選手の3人が登場。事前にTEPPENをプレイして、それぞれが考えたデッキで勝負に挑んだ。

エキシビジョンがスタートする前、ウメハラ選手は「カードゲームにリアルタイム性があればいいなと昔から思っていたので、かなりやりこんできました」と意気込んでいた。また、ときど選手は「アクション性が高いので、普段やっている格闘ゲームと通じるところもあると感じています。楽しくプレイできました。エキシビジョンマッチもワクワクしています」と話す。そして、Justin Wong選手は「ペースの速いゲームが好きなので、TEPPENも楽しめました」と語った。

  • エキシビジョンに参加したプロゲーマー。左からウメハラ選手、ときど選手、Justin Wong選手

  • エキシビジョンマッチの様子

エキシビジョンマッチの結果は、2勝したJustin Wong選手が優勝。ウメハラ選手に勝利したときど選手が次点となった。

エキシビジョンマッチを終えたあと、ウメハラ選手は「ゲーム性はめちゃめちゃオススメですし、自分の好きなカプコンのキャラで遊べるのがいい」とTEPPENを評価。ときど選手は「長く続けられそうなタイトル。まだまだやりこんで上達していきたいです」と、TEPPENに期待している様子を見せた。そして、見事に優勝したJustin Wong選手は「楽しいのでみなさんに遊んでほしいですね。オンラインで対戦できることを楽しみにしています」とコメントした。

なお、今回エキシビジョンマッチでプロゲーマーが使ったデッキは、TEPPENの公式ツイッターで確認できる。興味のある人は、ウメハラ選手ときど選手Justin Wong選手のデッキを確認してみるといいだろう。

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