MANKAI STAGE『A3!』~SUMMER 2019~の公開ゲネプロが8日に東京・品川プリンスホテル ステラボールにて行われ、陳内将、宮崎湧、野口準、本田礼生、赤澤燈、宇佐卓真が取材に応じた。
同作は、主人公が劇団「MANKAIカンパニー」の主宰兼総監督となり、春組・夏組・秋組・冬組のメンバーを率いていく人気ゲーム「A3!」の舞台化作品。2018年の開幕から全国で話題となり、「エーステ」の愛称でファンから親しまれている。
夏組として初の単独公園に、陳内は「発表されてから今日に至るまで楽しみで仕方なかった」と振り返る。「曲の中に『物語はバトンをつなぐ』という歌詞があるので、その通りに春組単独公演からバトンをつないで、しっかり秋組単独に繋げられるように」と意気込んだ。
宮崎は「初日を前に、稽古期間の暗いトンネルを5人で手を繋ぎながら、光が見える方向に、一歩ずつ慎重にやっと抜けてきたと感じています」と心境を吐露。「幸君らしく強く強く佇んで、夏組としてたくさん支えてもらうところは支えてもらって、最後まで仲間たちを信じ抜いて走り抜けたいと思います」と語る。野口は「春夏公演から約1年くらい経って、こうやってまた夏組のみんなと芝居ができることを心から嬉しく思っています。たくさんの人に夏組の絆を見せつけられたらと思っています」、本田は「誰も見たことのない夏組公演になるんじゃないかな」と自信を見せた。
赤澤は「『A3!』のメンバーのように、本人たちも人間的に不器用な人が集まってやってると感じた稽古期間でした」と笑顔に。「その不器用さがうまくハマった時に、どこの組にも負けない、夏のカンカン照りのようなパワーを発揮できる組だなと思ったので、舞台中で爆発させたいと思います」と展望を示す。夏組メンバーではない宇佐は、「僕だけ急にポンと入って、最初不安なことも多くて、でも役所的にそれでいいのかなと思ってたんですけど、稽古をするたびに皆さん本当に優しくて面白くて。56公演突っ走っていくだけだと思いますけど、寂しくなっちゃいそう」と今から上演終了後に思いを馳せ、全員から「早いね」とつっこまれていた。
長引いた梅雨と、現在の真夏と両方を過ごした稽古期間だったというが、赤澤は「暑さが本格的になってくにつれて、空気感も蘇ってきた」と、暑い方が気分が乗っていたと述懐。また「稽古場に炊飯器がありました。同じ釜の飯をみんなで食べた」と明かすと、陳内も「みんなで交代でお米とおかずを買ってきた」と説明した。
舞台を彩る楽曲について聞かれると、本田は「チームごとに伝えたい色が違う。夏組は絆や騒がしさが推されている」と分析。さらに赤澤が「夏って騒がしいし、わーってイメージあるけど、楽曲的には切ない部分、夏の儚さがある」と乗っかると、陳内は「セミみたいな感じかなあ。ずっとうるさいんだけど、一週間でぱたっと」と独特の表現力を見せる。この発言に本田が「そこは花火とかで」と的確につっこみ、赤澤が「セミはなかったことにしていただいて」とフォローしていた。
公演は東京・品川プリンスホテル ステラボールにて8日から18日まで。さらに兵庫公演、愛知公演、新潟公演、東京凱旋公演を予定している。