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【この記事のエキスパート】
作家/アウトドアライター:夏野 栄
作家、マルチクリエイター、アウトドア・ファッションのライター・エディターとして活躍。
アウトドア誌やファッション誌でジャンルを超えて連載。ライトノベルやゲームシナリオを執筆。
アウトドアでは『キャンプチャリ』の制作やキャンプ場プロデュースを手掛ける。またファッションマーケットの企画運営からプロダクト開発まで幅広く活動。山岳部出身、海育ちのテンカラ師。
『BE-PAL』や『camp hack』、『OCEANS』や『MonoMax』『Fine』といったメンズ誌のほか、女性ファッション誌にも参加。
登山やクライミングでの落石、転倒、滑落から頭部を守ってくれる「登山用ヘルメット」。安全で楽しいアウトドアをするために必要なアイテムです。ブラックダイヤモンドやグリベルといった人気メーカーから多数発売されています。本記事では登山用ヘルメットの選び方とおすすめ商品を紹介します。
登山用ヘルメットの必要性とは?
登山では何が起こるかわかりません。落石、転倒、滑落……。登山用ヘルメットは、自然の中にいるからこそ起こりうる危険から、頭部を守るために必要なアイテムです。
登山では、舗装された道は数少なく、危険な悪路も歩くことになります。また、岩肌が丸見えな道もあったり、登山人口によっては、山の上部の混雑による落石事故も起こります。長野県や北アルプス、南アルプスをはじめ、山域によっては「ヘルメット着用奨励山域」を設定している山域もあります。自分の身の安全を守るために、ヘルメットをはじめ、万全な準備が必要になります。
ヘルメットを着用するシーン
・岩場が多く山岳
・地面が滑りやすい山道
・クライミング・岩登り
・ヴィアフェラータ
・雪山
・キャニオニング など
上記のシーンでは特にヘルメットの着用をおすすめします。各シーン、常に危険が伴うため、推奨地域でなくても着用し、安全で楽しいアウトドアにしてくださいね。
登山用ヘルメットの選び方
それでは、登山用ヘルメットを選ぶ際のチェックポイントをご紹介します。ポイントは下記の5点。
・安全性能
・素材、構造
・サイズ、フィット感
・重さ、通気性等の快適性
・ヘルメットのフロント面
上記の5つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】安全性能をチェック
安全性能をチェックする際は、「EN規格(EN 12492)」「UIAA規格(UIAA 106)」の2つのうち、どちらか(もしくは両方)の安全基準規格に適合しているかを確認しましょう。
各安全基準規格は発行元が違い、EN規格は欧州の統一規格。UIAA規格は、国際山岳連盟が制定した登山用品の統一規格です。どちらも厳しい安全基準のため、ヘルメットとしての安全基準を満たしています。
何が起こるかわからないからこそ、しっかり安全基準は確認しておきましょう。
【2】素材、構造をチェック
登山用のヘルメットは、「ハイブリッド(ハードシェル)」と「インモールド」の2種類に分けられます。それぞれ特徴を見ていきましょう。
ハードシェル:耐衝撃性能の高いABS樹脂を使用
耐衝撃性能の高いABS樹脂などを使用したヘルメットです。手頃な価格帯のものが多いので、はじめての登山用ヘルメットとしてもおすすめです。デメリットとしてはやや重量があるという点が挙げられます。
インモールド:スポンジに強コーディングしたもの
インモールドタイプは軽量なスポンジ系の素材の表面に耐衝撃性の高い素材でコーティングしたタイプのものです。厚みはありますが、とても軽量で通気性の高いデザインのものも多いので夏場の登山などにおすすめです。
【3】サイズ、フィット感をチェック
ウェアと同様、身につける道具であるヘルメット。まずはサイズやフィット感が自身の頭部にマッチしていることが絶対条件です。こまかくサイズ分けされているヘルメットや、日本人の頭に特化したデザインのインナーをもつヘルメットなど、大きさからフィット感まで多数ラインナップされています。
まずはメジャーで頭部を計測して数字を算出します。その数字をもとに、各商品が明記している該当サイズを選びます。商品ごとにサイズ感は異なるため、ここは各商品によって異なります。一般的には~58cmがSからM、60cm以上がL以上というサイズ感が目安です。
基本的にはジャストサイズを選びますが、よりソフトにかぶりたい場合にはワッチキャップをかぶり、ワンサイズ上のヘルメットを選ぶと快適です。
フードとの相性も確認
山は気候が変動しやすいことから、レインウエアを身につける機会も決して少なくありません。なので、レインウエアのフードをヘルメットの上からかぶることができるのかという点はしっかりとチェックしておきたいポイントです。また、チャックが上までしっかり閉まるのかという点も確認しておきましょう。
【4】重さ、通気性等の快適性をチェック
登山において道具の重量は常に重要なポイントですが、頭部に乗せるヘルメットの重さは、通常のザックの重量以上にコンディションに影響します。ヘッドランプが苦手な方や貧血症ぎみの方はとくに要注意。首から上の重量は可能な限り軽くしたいところです。
ベンチレーション(通気をよくする機能)の有無、あるいはサイズによって放熱効率が大きく変わる点も見逃せません。またヘルメットのデザインやボリュームは、フードとのマッチングに影響します。雨天時やガスが出ているときなど、登山でフードをかぶるシーンは多くあります。その際にヘルメットをつけたままフードをかぶれるかという点もあわせて考慮しましょう。
【5】フロント面がフラットかどうかチェック
ハードに実用したり、拡張を考えているなら、フロント面の形はやはりチェックしておきたいポイントです。最近では山岳用ヘルメットの商品も増え、デザインも多様になりつつあります。
なかにはフロント面の中央が隆起していたり、斜めに尖っているデザインのものもあります。その場合、ヘッドライトを安定して止められず、上や横にズレて最悪固定できない場合があります。また、アクションカメラをヘルメットにマウントしたいという際にも、同様の不都合があります。
もしヘッドライトやアクションカメラを使用するかもしれないという方は、フロント面がなるべくフラットなタイプを選びましょう。
人気メーカー・ブランド
本項では、登山用ヘルメットを販売する人気のメーカー・ブランドの特徴を紹介します。こちらもぜひチェックしてください。
ブラックダイヤモンド
高性能な登山用品を手がけているブランドで、ヘルメットのラインナップもとても豊富です。デザインもスタイリッシュなものが多いので見た目にこだわりたいという方にもおすすめです。
マムート
登山用品やウェアなどを取り扱う老舗ブランドです。とても信頼性が高く、プロの登山家などにも愛用されています。ヘルメットもさまざまなタイプのものが揃っており、機能性が高いことが特徴です。
ペツル
ペツルは高性能な登山用ヘルメットをいくつもラインナップしています。特にインモールドタイプのものは評価も高いので、夏場の登山向けのヘルメットを探している方はチェックしてみましょう。
カンプ
シンプルでスタイリッシュなデザインの登山用ヘルメットをラインナップしています。もちろん、機能性も高く、その多くがEN規格をクリアしていますので、信頼性も抜群です。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)