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【この記事のエキスパート】
イラストレーター/絵本作家:おさだ かずな

イラストレーター/絵本作家:おさだ かずな

広告・店舗装飾・アパレルブランドとのコラボなど幅広い分野で活動。
クライアントワークを中心に、手がけるすべてのイラストに独自のストーリーや背景を持たせた作品を制作している。
色鉛筆のみで緻密に塗り重ねた繊細なグラデーションと少し陰のある独特な世界観が特徴。
絵本作家としてスターバックスコーヒー「Drip Circus(ドリップサーカス)」、AR絵本「プリンセス・プーパックとナオ」を出版。


子供だけでなく大人の塗り絵でも人気の「色鉛筆セット」。この記事では、トンボや三菱、ファーバーカステル、そしてカラーも12色、36色といった一般的なセットから160色といった多色セットまで、人気有名メーカー製を中心に油性タイプから彗星タイプなど幅広く紹介します。

大人や子供におすすめ!
色鉛筆セットの選び方

イラストレーター/絵本作家のおさだ かずなさんに、色鉛筆セットの選び方を教えてもらいました。ポイントは以下です。

【1】種類(油性・水性)
【2】芯の硬さ(硬質・軟質・中硬質)
【3】カラーバリエーション(本数)
【4】代表的なメーカー・ブランドから選ぶ
【5】形状で選ぶ

それぞれ詳しく見ていきましょう。

技法で使い分ける
【1】油性か水性か種類で選ぶ

色鉛筆には、油性色鉛筆と水性色鉛筆の2種類があります。また、水や油などを使用し、絵の具風に表現する技法があります。それぞれどのような違いがあるのでしょうか。

油性色鉛筆:絵の具の重ね塗りで油絵タッチに

油性色鉛筆は発色がよく、子どもから大人、アーティストまで幅広く使用されている色鉛筆です。

水をはじく顔料でつくられているため、絵の具の重ね塗りなども楽しむことができ、キャンバスとペインティングオイルなどを使用することで油絵のような表現が可能です。

また、比較的価格が安いため子ども向けや初心者の方はこちらを選ぶとよいでしょう。

水彩色鉛筆:手軽で水彩画風に

水彩色鉛筆は水性色鉛筆とも呼ばれています。水彩色鉛筆で薄く塗り重ねたうえに水を含ませた筆でなぞったり、直接芯から筆に色をとって着彩したりすることで、水彩画風のタッチで表現することができます。

水彩色鉛筆のほうが水を使用するぶん手軽で、ペインティングオイルを使用する場合は乾くのに1週間程度かかるので注意が必要です。

なお、水や油を使用して着彩しない場合はどちらでもほぼ同様の表現ができます。そのため使い心地のよさや、色みの好みなどで色鉛筆を選んでいただいて大丈夫です。

【2】芯の硬さで選ぶ

色鉛筆の芯には「硬質」「中硬質」「軟質」の3種類があります。どんな表現で絵を描きたいかによって、おすすめする芯のかたさが変わってきます。

硬質:繊細な線や画を描きたい人におすすめ

硬質の芯は、ボタニカル調(植物画など)のような緻密な絵を描きたい場合におすすめです。硬質の芯をできるだけ尖らせて薄く塗り重ねて描いていきます。目のこまかい紙との相性がよく、繊細な線や画を描く製図やマンガなどにむいているでしょう。

軟質:表現の幅を広げたい人におすすめ

やわらかな色鉛筆の風合いを活かしたイラストを描きたい場合は、軟質の芯を使用します。少し先の丸くなった芯で描くことで、紙の凹凸を活かした味わいのある仕上がりになるからです。少し目の粗い紙を使うことがポイントです。

また、発色と伸びがよいのが特徴で、プラスチックや金属などにも描くことができ、表現の幅がひろがります。

中硬質:塗り絵などマルチに使いたい人におすすめ

とくにイメージする絵柄がない場合は、中硬質の芯を選んでおくと、別の色鉛筆と併用しやすくマルチに使えます。塗り絵など全般に使用したい人におすすめです。

【エキスパートのコメント】

マルチに使いたいなら中硬筆の鉛筆を選ぼう

どんな表現で絵を描きたいかによって、おすすめする芯のかたさが変わってきます。

ボタニカル調(植物画など)のような緻密な絵を描きたい場合は、硬質の芯をできるだけ尖らせて薄く塗り重ねて描きます。目のこまかい紙との相性がいいです。

やわらかな色鉛筆の風合いを活かしたイラストを描きたい場合は、軟質の芯を使用します。少し先の丸くなった芯で描くことで、紙の凹凸を活かした味わいのある仕上がりに。少し目の粗い紙を使うことで表現できます。

とくにイメージする絵柄がない場合は、中硬質の芯を選んでおくと、別の色鉛筆と併用しやすくマルチに使えます。

【3】カラーバリエーション(本数)で選ぶ

色鉛筆は絵の具と異なり、紙のうえで少しずつ色を塗り重ねてイメージした色を作ります。そのため、できるだけたくさん色数があったほうが表現しやすくなります。

12色:幼稚園や小学校低学年におすすめ

市販の色鉛筆セットでは一番本数が少ないものになります。黒、赤、青といった基本のカラーが含まれています。そのため、幼稚園や小学校といった小さなお子さんにおすすめでしょう。

ただ、小さなお子さんには取り扱いに十分注意してください。

24色:グラデーションも描きたい人におすすめ

出典:Amazon

24色になると、白や金、銀のほか、基本の色における中間色も含まれます。中間色はあればあるだけ繊細でナチュラルなグラデーションを作りやすくなります。

小学校高学年になってくると、ある程度繊細な色使いができるようになるので、12色で物足りなくなってきたら24色にするとよいでしょう。

36色:大人が利用するのにおすすめ

出典:Amazon

36色は大人が利用するのに最適な本数でしょう。少なすぎず多すぎず、大人の塗り絵などにぴったりです。

はじめて色鉛筆を購入する方には、36色くらいまでのものをおすすめします。描いていくうちにほしい色が出てきますので、その時はバラ売りしている色鉛筆をチョイスすると便利です。

【エキスパートのコメント】

初めは24~36色で買い足ししても

色鉛筆は絵の具と異なり、紙のうえで少しずつ色を塗り重ねてイメージした色を作ります。そのため、できるだけたくさん色数があったほうが表現しやすく、中間色があればあっただけ繊細でナチュラルなグラデーションを作りやすくなります。ブランドやメーカーによって発色の仕方やノリが違うので、お好みで選んでみてください。

はじめて色鉛筆を購入する方には、24~36色くらいのものをおすすめします。描いていくうちにほしい色が出てきますので、バラ売りしている色鉛筆をチョイスすると便利です。

【4】代表的なメーカー・ブランドで選ぶ

ブランドやメーカーによって発色の仕方やノリ、価格など特徴がかわってきます。ここでは代表的なメーカー・ブランドを紹介します。

ファーバーカステル

出典:Amazon

1761年設立で世界最古参のドイツの鉛筆メーカーです。画家やイラストレーターなど、世界中のプロから愛されているメーカーです。値は少々はりますが、なめらかな描き心地と鮮やかな発色の良さが特徴のハイブランド仕様です。

ダーウェント

出典:Amazon

世界中のアーティストに信頼されているイギリスの鉛筆・色鉛筆ブランドです。 アーティストのニーズや目標に対応できるよう、デッサンの基礎となるグラファイト鉛筆からイノベイティブな色鉛筆まで幅広い画材を展開しています。繊細でナチュラルな色みとノリが特徴です。

ステッドラー

出典:Amazon

製図用品が世界的に有名なドイツの文具メーカー。芯折れを防止する独自技術のABS加工がほどこしつつも、柔らかな描き心地を実現しています。子ども用も大人用も多数のラインナップを取り揃えており、価格もそれほど高いというわけではありません。

トンボ鉛筆

出典:Amazon

いわずとしれた日本の老舗文具メーカーです。海外のブランドと比較すると発色や種類が豊富なわけではありませんが、子どもの頃から使い慣れた安心のジャパンブランドです。価格もお手頃で、はじめて買う色鉛筆としておすすめです。

【5】形状で選ぶ

【エキスパートのコメント】

子供か大人か、持つ人によって形を選ぼう

断面が三角形や六角形、丸型になっているもの、グリップにつぶつぶがついたものからフラットなものまで、ブランドやメーカーによって形状や太さがさまざまです。長時間握って描くものなので、自分の手に合った形状の色鉛筆を選んでみてください。

ペンだこの防止や、できてしまったペンだこの痛みの緩和にジェルクッションを併用するのもいいですよ。私自身、とても重宝しています。

しかし、まずは長時間描いてもペンだこになりにくい色鉛筆を選ぶようにしましょう。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)