きょう8日に放送されるフジテレビ系番組『直撃!シンソウ坂上』(毎週木曜21:00~)では、1985年8月の日航機墜落事故で亡くなった歌手・坂本九さんを特集する。
坂本さんは、エルビス・プレスリーに憧れ歌手を目指し、1959年に17歳でデビュー。「見上げてごらん夜の星を」「明日があるさ」「幸せなら手をたたこう」などヒット曲を連発した。中でも最大のヒット曲となった「上を向いて歩こう」(61年)は国内のみならず、全米音楽ヒットチャート誌「ビルボード」で3週連続1位を獲得、日本人初の快挙を成し遂げた。
その後も世界中(およそ70カ国)で販売され、累計1,300万枚以上のセールスを記録した。坂本さんと共演した過去があり、自身も「上を向いて歩こう」をカバーしたことのある南こうせつは、坂本さんの歌声がなぜ世界中から愛されたのかを解説する。
坂本さんの自宅を訪問したMCの坂上忍は、妻の由紀子さんと2人の娘(花子さん、舞子さん)に迎えられる。「いまだに思い出すとつらい」(花子さん)という34年前の“あの日”について3人に聞いていくと、事故の第一報を受けた際の様子や、すぐに自宅前にマスコミが集まってきた当時の混乱ぶり、そして安否が分からないまま会見に次ぐ会見に追われた時の気持ちが語られる。
坂本さんの死が確認されると、芸能人たちも追悼。中でも事故から9日後に、後輩にあたる森進一が『夜のヒットスタジオ DELUXE』(85年8月21日放送)に出演し、涙ながらに「見上げてごらん夜の星を」を熱唱する姿など、貴重な映像も公開する。
また、坂上のインタビューによって、家族から見て“不可解”だったという坂本さんの行動も明かされる。事故当日の朝、空を見上げながら坂本さんが舞子さんに語った予言のような言葉とは…。そして、自宅を出る際、由紀子さんに最後に見せた生前最後の表情とは…。飛行機に乗る前に行ったラジオの公開収録で、当初予定になかった歌を歌ったのはなぜなのか…。
番組では、坂本さんが羽田空港に向かう直前に収録されたこのラジオ番組の貴重な音源を公開。それまでメディアでは披露したことのない「心の瞳」というこの曲は、坂本さんが最後に残した歌声となったが、その後日本中に広がり、悲しみに暮れる家族たちを救うことになるまでの軌跡を紹介する。
さらに、番組では、坂本さんが由紀子さんに渡した直筆のメモや、プライベート旅行の様子を収めたホームビデオをはじめとした貴重な遺品を特別に公開。由紀子さんが語る坂本さんとのなれそめや、自宅で夫婦だけで行っていた歌手ならではの遊びも公開され、2人の娘が語る自宅での父親・坂本九のエピソードをもとに、素顔に迫っていく。
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