俳優・阿部寛主演で13年ぶりに復活するカンテレ・フジテレビ系ドラマ『結婚できない男』の続編タイトルが『まだ結婚できない男』(10月スタート、毎週火曜21:00~)に決定。女優の吉田羊、深川麻衣、稲森いずみ、平祐奈という新キャストも8日、発表された。
06年7月期に放送された『結婚できない男』は、偏屈で独善的で皮肉屋だが、どこか憎めない独身の建築家・桑野信介(40)が、女性との出会いをきっかけに恋愛を意識し、結婚を真摯(しんし)に考えるまでの日常をリアルに、コミカルに描いた作品。今回の続編は、リアルタイムに13年後が舞台となり、53歳になった桑野が、以前と同じマンションに1人で暮らしているという設定だ。
吉田が演じるのは、桑野に振り回され、いつもぶつかり合いながらも関係を深めていく弁護士・吉山まどか。深川は、桑野の部屋の隣に引っ越してくる謎の女性・戸波早紀。稲森は、カフェの店長・岡野有希江。平は、桑野の姪・中川ゆみを演じる。
撮影は7月中旬からスタートしており、阿部と初共演となる吉田は「シリアスからコメディまで幅広く、どの役にも説得力がある。加えて、嫌な役をやっても憎まれないのは阿部さんの人間力なのだろうなと思います。キャラクターの人物造形や俳優としての在り方には共感することばかりで、今回間近で阿部さんの役作りを拝見できること、阿部さんと一緒にアイデアを出し合ってシーンを膨らますことが、とても楽しみです。桑野さんとの丁々発止のやり取りは、今作でも毎話の見どころになるかと思いますので、頭を柔らかくして頑張ります」とコメント。
前作の放送当時は高校生だったという深川は「前作の大ファンだったので、その13年後のお話が描かれる今回の作品に、まさか自分も参加させていただけるなんて。出演が決まった時は、本当にうれしかったです。たくさんのファンの方に愛されている作品なので、今回新しいキャストとして参加させていただくことにプレッシャーもありますが、何より楽しみながら戸波早紀という女性を演じていきたいと思います!」と意気込み。
そして、阿部とは21年ぶりの共演となる稲森いずみは「阿部さんのセリフの言い回しが絶妙で、今回も桑野さんの表情が面白すぎて…、鼻がちょっと膨らんだり、目が大きくなったり、ちょっとした表現が絶妙で、本気で笑ってしまいそうになりました。有希江は前作にもいなかった雰囲気のキャラクターになるかと思いますので、桑野さんとどうなるのかも楽しみにしていただければ」と共演の感想を語っている。
さらに、前作にも出演していたメンバーも集結。桑野の設計事務所のアシスタントで、現在は桑野と共同経営者となっている建築士・村上英治を演じる塚本高史、桑野の母・桑野育代を演じる草笛光子、桑野の妹・中川圭子役に三浦理恵子、圭子の夫で桑野の良き理解者でもある中川良雄役に尾美としのり、そして、桑野といつもケンカになる大工の棟梁役に不破万作らの出演が決定した。