ワークポートは8月5日、「夏季休暇」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は7月16日~23日、同社を利用する転職希望者421名を対象にインターネットで行われた。

  • 夏季休暇を取得する予定はあるか

    夏季休暇を取得する予定はあるか

はじめに、夏季休暇を取得する予定はあるかと聞いたところ、約半数が「8月に取得予定」(49.2%)と回答。「すでに取得した」(3.3%)、ほかの時期に取得予定という人をあわせると、7割強が夏季休暇を取得するとのこと。

夏季休暇の期間については「5日間」(25.2%)が最も多く、次いで「3日間」(23.6%)、「9日間」(10.8%)と続き、令和元年の夏季休暇は最大9連休と盛り上がりを見せているものの、実際に9連休を取得する人は少ないことがわかった。

一方、「夏季休暇を取る予定はない」と回答した人は27.6%。その理由を尋ねると、現在離職中であるという人のほか、「会社で夏季休暇は設けられておらず、取るとしても自身の有給休暇を消費するのみになる」「夏季休暇を取れるほど人が潤っていない」といった声が寄せられた。

また、夏季休暇取得予定の人に「夏季休暇の日数は昨年より増えたか」と質問したところ、82.0%が「変わらない」と回答。「増えた」という人は12.5%だった。

さらに、夏季休暇に使えるお金についても聞いたところ、63.6%が「変わらない」と回答。「減った」と答えた人は28.5%で、引っ越しや出産といったライフイベントのほか、働き方改革によって残業時間が減ったことによる収入減を挙げる人も見受けられた。

  • 働き方改革によって夏季休暇のルール変更はあったか

    働き方改革によって夏季休暇のルール変更はあったか

次に、夏季休暇について働き方改革によるルール変更はあったか聞いたところ、「あった」と答えた人が9.7%、「なかった」が58.2%、「わからない」が32.1%となった。「あった」と回答した人に具体的な内容を聞いたところ、「有給休暇とは別に夏季休暇を消化することになった」「7~9月以外でも取得可能になった」など、働き方改革によって付与される休暇が増えたり、連休が取得しやすくなったりするという意見が。

しかし一方では、「強制的に有給休暇を取らせるため特別休暇がなくなった」、「夏季休暇という名称が有給休暇という名称に変わった」など、働き方改革の影響で夏休みとして有給休暇を消化するルールになったという声も多かった。働き方改革では年5日の有給休暇取得が義務付けられているものの、それを自由に使うのではなく、夏休みとして消化させる企業もあることが明らかとなった。