俳優の長谷川博己が主演を務める2020年NHK大河ドラマ『麒麟がくる』の新たな出演者が7日、発表され、尾野真千子、向井理、風間俊介、伊吹吾郎の出演が明らかになった。
大河ドラマ第59作となる『麒麟がくる』は、戦国初期の戦乱の中、各地の英傑が天下を狙う一大叙事詩。大河ドラマとしては初めて智将・明智光秀(長谷川)を主役とし、その謎めいた前半生に光を当てながら、彼の生涯を中心に戦国英傑たちの運命の行く末を描く。
尾野は、旅芸人の女座長の娘・伊呂波太夫、向井は、室町幕府第13代将軍・足利義輝、風間は、徳川幕府の創始者・徳川家康、伊吹は、東海最強の戦国大名、今川義元の軍師・太原雪斎を演じる。
制作統括の落合将氏は、新キャストについて「池端作品の集大成、ともいえるラインナップです。かつての池端脚本の名作『足尾から来た女』『夏目漱石の妻』で主役を務めた尾野さん、そして近年の作品『そろばん侍』の向井さん。それぞれこのドラマのキーとなっていく不思議な旅芸人の女座長と、室町幕府悲劇の将軍を演じていただきます。そしてベテランの伊吹さんにご存じ太原雪斎、いまもっとも脂がのっている風間さんに、このドラマの後半のうねりを大きく背負っていくことになる三英傑の一人、徳川家康を演じていただきます」と説明。
「人が集まってたくさんに見えても、私たちはそれぞれがそれぞれの人生の主役です。主役のために集まる脇役、という位置づけではなく、それぞれがそれぞれの登場シーンで主役として人生を生き、大きな世界をつくりあげていく、その中心に光秀がいる。そんなドラマを我々は目指しています」とコメントしている。
新キャスト4人のコメントは以下の通り。
■尾野真千子
伊呂波太夫は架空の人物で、みなさんもどういう人かわからないと思いますが、今度いつ出てくるのかしら、次はどんなことをしでかすのかしら、そんな風にワクワクしてもらえるような人物になればいいなと思っています。伊呂波太夫のテーマカラーは七色。私も元気に、色鮮やかに舞えるよう、頑張ります。
■向井理
時代劇というものに初めて出演させていただいたのは、大河ドラマ『江』でした。着物や所作、話し方など本当にゼロから教えていただき、とても深く覚えています。それからドラマや映画、舞台などで時代劇に出演させていただくようになりました。また、今回の脚本の池端先生には以前『そろばん侍』というドラマでお世話になっております。ある意味自分にとっての時代劇の原点である大河ドラマに参加出来ること。そして池端先生の脚本に参加出来ること。あの時の恩返しができればという思いです。この大河ドラマの一助となれば幸いです。
■風間俊介
震えています。歴史上、数々の偉人がいますが、その中でも徳川家康を演じさせて頂ける日が来るとは。家康は、ある作品では温厚な人格者、ある作品では狡猾で残虐な男と、今も多面的に捉えられている人物なので、今回どのように描かれるのか、どのように演じられるか、今から楽しみです。 考えれば考えるほど身体と心が震えますが、これは武者震いです。大きく息を吸い、この震えが治まった時、家康のように広い目を持って撮影に挑みたいと思います。
■伊吹吾郎
昭和から平成そして令和と大河ドラマに出演させていただけること、誠に嬉しく思います。この度、賜りましたお役、太原雪斎は、今川義元の参謀と周知された人物。スタッフの皆さんと、心を合わせ力一杯演じさせていただきます。また、久しぶりの大河ドラマ出演に、心持ち熱く、一人でも多くの方に、ご覧いただきたいと思います。