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【この記事のエキスパート】
フードスタイリスト:水嶋 千恵
立教大学経済学部卒業後、メーカー系商社に営業として勤務。
のちに退職し、各料理家やスタイリストのアシスタントを経て独立。
フリーランスのフードスタイリストとしてレシピ考案やフードスタイリングをTV番組、CM、グラフィック、映画、雑誌、書籍など、フードスタイリストとしては珍しく動画からスチールまで幅広く手掛ける。
ドーナツは、身近で親しみ深いお菓子のひとつ。自家製ドーナツを作るのも楽しいです。この記事では、ドーナツの型の種類ごとの特徴や選び方、おすすめ商品をご紹介。揚げる・焼くといった調理方法に合わせて、最適な型がありますので、特徴をおさえてしっかり選びましょう!
ドーナツの成形の種類・タイプ
ドーナツ型の成型タイプはいくつかの種類があります。伸ばした生地を型抜きするタイプ、生地を絞り出して油に落とすタイプ。そして型に生地を流し成型するタイプ、このタイプはワッフルメーカーのような専用の機械もあります。
揚げ、焼き両方に使える型抜きタイプ
型抜きタイプは、クッキーの型抜きのように使用してドーナツを成型するアイテムです。均一に伸ばしたドーナツ生地に押し当てて使います。
焼きドーナツ、揚げドーナツ両方作れます。また、一般的な丸形のドーナツをはじめ花形などいろいろな形に成型できる商品が発売されています。仕上がりのドーナツの形で選ぶのもよいでしょう。
ほかの用途にも使える焼き型タイプ
一枚のプレートのうえに、複数のドーナツ型が開いているのが焼き型タイプです。プレートのうえにドーナツ生地を流し込み、そのままオーブンなどで焼いて使用します。
ヘルシーな焼きドーナツを作りたいときに向いています。また、流し込む材料を変えるとゼリーやケーキなど、いろいろなお菓子作りに活用できます。ドーナツ型の形やサイズもいろいろなものがあります。
手を汚さずに使える押し出しタイプ
押し出しタイプは、容器のなかにドーナツ生地を流し込み、押し出して成型するアイテムです。熱した油のなかに入れて押し出すだけで、手を汚さず手早く揚げドーナツが作れます。
ほかの成型タイプとくらべて、やや使い方が難しいのに注意しましょう。また、お手入れがほかのものよりもしにくいため、パーツを分解できるなどお手入れしやすい工夫があるかもチェックしておくのが重要です。
初心者にも使いやすいスプーンタイプ
おたまのような形になっていて、先端にドーナツ型がついているのがスプーンタイプです。先端のドーナツ型にドーナツ生地を流し込み、そのまま油に入れるだけで手を汚さずに揚げドーナツが作れます。
かんたんに取り扱えるため、はじめて揚げドーナツを作りたいときにも向いています。少量だけドーナツを作りたいときにも便利です。ほかのタイプにくらべて商品数は少なめですが、選択肢に入れてみましょう。
ドーナツの型の選び方
それでは、ドーナツの型の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の2つ。
・調理方法や使い方に合わせて材質を選ぶ
・できあがりや収納スペースでサイズを選ぶ
上記の2つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】調理方法や使い方に合わせて材質を選ぶ
そもそも、ドーナツの調理方法は、「揚げる」か「焼く」かの2種類に分かれます。そのため、各調理方法に合わせて型の材質を選ぶ必要があります。しっかりと材質にも注目してみましょう。
▼取り扱いしやすい「シリコン製」
シリコン製のドーナツ型は、やわらかいため成型したドーナツが取り出しやすい、お手入れがしやすいのがメリットです。ドーナツ以外にもゼリーなどほかのお菓子作りにも使用できます。
最近では焼きドーナツもメジャーになり、シリコン型の製品も多くなってきました。しかし、揚げるドーナツを作りたい場合は耐熱の問題で使用できないシリコン型も多いため、注意が必要です。
▼熱に強く耐久性の高い「金属製」
揚げるタイプには金属製のもの、もしくは油に絞り出すタイプの型をおすすめです。
焼く場合にはシリコン型はもちろん、抜き型タイプの製品も使用できますので、好みのドーナツに合わせて選んでみてください。
【2】できあがりや収納スペースでサイズを選ぶ
できあがりのドーナツのサイズのほか、収納方法や場所もサイズを決めるポイントになります。
うえでも説明したとおり、ドーナツ型は成型タイプにより、型のサイズがまったく違います。型が1個で小さいものは、ふだん使わなくてもキッチンの引き出しに入れておくなど、幅をとりません。一度に約6個から9個焼ける型や、絞り出しタイプのものは、やや大きさもあるため、収納スペースが必要になります。ドーナツメーカーは据え置き、もしくは収納スペースをきちんと確保する必要があるサイズです。
ドーナツを作る頻度にもよりますが、キッチンの収納スペースに合わせて型を選ぶのも、楽しくドーナツを作る重要なポイントになります。
エキスパートのアドバイス
【エキスパートのコメント】
ドーナツ型を使って手作りドーナツを楽しもう!
ドーナツは食べやすいサイズと愛着の持てる形状で、いたるところで販売されています。しかし、揚げたて、焼きたてのドーナツの温かさや優しい味は家でしか作れません。今では市販のホットケーキミックスでかんたんに作ることもできます。
「お菓子は作るけれど、ドーナツはまだ作ったことがない」「お子さんと作れるお菓子を探している」。そんな方はぜひドーナツ型を迎え入れてみてください。