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【この記事のエキスパート】
フリーライター、小物王:納富 廉邦(のうとみ やすくに)
文化、飲食、メディア、ガジェット、雑貨、伝統芸能など、娯楽全般をフィールドに雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、講演などで活動する。
文具系、カバンなどの装身具、お茶、やかん、ガジェット、小説、落語などに関する著書もある。テレビ「マツコの知らない世界」ではボールペンの人、「嵐にしやがれ」ではシステム手帳の人として出演。
安定した人気を誇る「PILOT(パイロット)」の万年筆。お手頃価格のものから高級なものまで、幅広い価格帯の商品があります。この記事では、パイロットの万年筆の選び方とおすすめ商品をご紹介。初心者が書きやすい商品もピックアップしています。
一生ものの万年筆が見つかる
パイロットの万年筆とは?
パイロットは、1918年創業の文房具メーカーです。純国産の14金製ペン先を開発・販売して以来、さまざまなタイプの万年筆を世に送り出してきました。
ペン先の種類も多く、また万年筆自体も「コスパ重視」「日本語を美しく書く」など用途に応じた万年筆のシリーズがあります。インクとの組み合わせによって、自分の好みに合わせたカスタマイズが可能です。
パイロットの万年筆シリーズは幅広い値段で展開されていて、なかには低価格なものもあるので、万年筆の愛好家はもちろん、はじめて万年筆を手にする人にも選びやすいでしょう。自分用だけでなく、お世話になった人へのプレゼントにもおすすめです。
カクノ、コクーン、キャップレスなど人気シリーズ
パイロットの万年筆の選び方
ここからは、パイロットの万年筆の選び方をご紹介します。
シリーズごとの特徴をチェック
パイロットの万年筆は、用途や価格に合わせて多くのシリーズを展開しています。こちらでは、代表的なシリーズについてご紹介します。
万年筆の入門編ならプチプライスの「カクノ」
「きっと書くのが楽しくなる」をキャッチコピーとした「カクノ」は万年筆入門者にぴったりです。価格も安いうえ、外観もポップでおしゃれです。スケルトンのボディにカラーインクをいれて使うのもおもしろいでしょう。
グッドデザイン賞を受賞したカクノは、軸も適度な太さで、持ちやすく転がりにくいつくりとなっていて、子ども用に開発された商品ながら大人も楽しみながら使える実用性があります。
万年筆を感じさせないデザインの「コクーン」
「コクーン」は、20~30代を対象にして作られた万年筆です。「繭」をモチーフに、丸みのあるボディとシンプルなデザインがグッドデザイン賞受賞にもつながりました。
メタリックなボディはシンプルですが、ほどよい太さと重量感は毎日使いたくなるほどの存在感を持っています。価格も万年筆としては抑えめなので、ビジネスの相棒としてもぴったりです。
しなやかで日本語が美しく書ける「エラボー」
「エラボー」は、ペン先がやわらかくしなやかで、軽いタッチで文字が書けるのが魅力です。日本語の「とめ」「はね」「はらい」を美しく書け、字幅の強弱も書く人の筆圧に合わせて忠実に表現できます。14金ロジウム加工のペン先は独自の開発です。
ボディは、重量感があるメタリックの金属ボディと、本体重量の軽い樹脂製の2種類があり、好みに合わせて選べるのも特徴です。
ボールペンのように使える「キャップレス」
万年筆といえば、使用するたびにキャップを取り外す必要があるものが主流でした。しかし、「キャップレス」はその名のとおり、キャップ式ではなくノック式になっています。ボールペンのように片手で操作できるので、外出先などでも手軽に使用できます。
使用しない場合は、ペン先を収納した部分がシャッター式に閉じられ、インクの漏れや乾燥を防いでくれます。
太めの軸が存在感を放つ「カスタム」
「カスタム」シリーズは、その名が示すように、オーダーメイドをイメージして作られました。「カスタム74」は11種類のペン先から選ぶことができ、4色の落ち着いた色合いのボディと組み合わせることで、長く使える1本を見つけることができます。
ボディも太く、長さもあるので、手の大きめな人が長く使ってもストレスを感じにくいでしょう。
カスタムシリーズには、さらにまたさまざまなタイプがあるので、公式サイトなどでチェックしてみてください。
ペン先の違いもチェック
パイロットの万年筆は、ペン先の種類も豊富です。書きやすさを考えて、ペン先をチェックしましょう。
初心者にも使いやすい「F」「FM」
ペン先がやわらかいため、はじめて万年筆を使う場合には力加減に戸惑うこともありますが、手紙やメモなどに使うのなら「F(細字)」や「FM(中細)」を選ぶとよいでしょう。とくに万年筆がはじめてなら、細字の「F」から試してみてください。
またこの2種類は、ふだんペン軸を立てて持つ人に向いているペン先です。
万年筆のなかでとくに細い「EF」
手帳やメモなど、狭い部分に書くことが多い人や、細い文字を好む人は「EF(極細)」を選ぶとよいでしょう。すこしかたい印象の文字となりますので、ペン習字を習っている方にもこちらはぴったりです。パイロットの万年筆では、可憐な花をイメージした女性向けの「グランセ」シリーズに使われています。
ペンを立てて使う人に向いています。
字幅の強弱をつけやすい「SF」「SFM」「SM」
「SF」「SFM」「SM」は、いずれもソフトタッチのペン先になるため、文字幅に強弱をつけたい人に向いています。またペンを寝かせて持つ人や、筆圧が弱めの人にもぴったりのペン先です。
パイロットの万年筆では、「カスタム」シリーズのなかで選べるようになっていますので、気になる人は公式サイトをチェックしてみてください。
どんな角度でも書きやすいストレスフリーの「WA」
ペン先がわずかにうわ向きに沿っている「WA」はどのような角度の書き手にも対応するペン先です。ソフトな中字を書けるので、手紙などやや太めの文字を書く人に向いています。
特殊なつくりになっているペン先なので、「カスタム」シリーズのなかから選ぶことになりますが、数人で使う場合にはだれにも使いやすいペンでしょう。
使いたいインクのタイプで選ぶ
万年筆のインクとしては、ボトルに入ったものと、手軽に交換できるカートリッジタイプがあります。使いたいインクによって、選ぶ万年筆が異なります。
吸入式は「ボトルインク」が使える
吸入式やコンバーターを使用するタイプの万年筆なら、ボトルインクが使用できます。書斎などで落ち着いて筆記するのに向いています。
なお、吸入式はボトルインクのみ対応しているので、カードリッジを使いたい人はカードリッジ式を選びましょう。
持ち歩きには「カードリッジタイプ」が便利
持ち歩くことが多いのであれば、カートリッジ式が便利です。予備を持っていれば、外出先でのインク切れに慌てなくて済みます。
ただし、カートリッジはメーカーなどによってサイズが異なるものもありますので、同じパイロットで選ぶとトラブルは回避できます。
軸の太さや長さは手の大きさにあわせて
万年筆を使って、長時間文章を書くのであれば、軸は太めのものが使いやすいでしょう。反対に持ち歩くことが多かったり、かんたんなメモ用として使いたかったりする場合は、細身の万年筆が便利です。
また手の大きい人は、軸が長めのものを、手が小さい人は軸が短めのものを選ぶと、書くときに安定感があり使いやすいでしょう。
漆(うるし)や蒔絵(まきえ)などの伝統技法にも注目
パイロットの万年筆といえば、創業当初から海外市場に向けて、軸に蒔絵(まきえ)が施された万年筆を作っていたメーカー。それだけに、漆や蒔絵の使い方に定評があります。
とくに、『カスタム845』や『カスタムURUSHI』にみられる、万年筆の軸の素材としてすぐれているといわれるエボナイトを漆でコーティングして、手になじむ美しい軸に仕上げる手法は世界的にも評価されています。
蒔絵の軸は高級感だけでなく、筆記具としての書きやすさ、持ちやすさにもこだわった実用品として仕上げられています。「使える工芸品」として、美術が好きな人、しっくりと手になじむ道具がほしい人は、ぜひ蝋色(ろいろ)漆仕上げが施されているものを選んでみてください。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)