東北の三大夏祭りのひとつ「秋田竿燈(かんとう)まつり」が8月3~6日にわたり開催。約280本の竿燈、約10,000個の提灯が秋田市街を彩った。
竿燈まつりは真夏の病魔や邪気払いを目的に行われる270年もの歴史を持つ行事で、国の重要無形民俗文化財に指定されている。竿燈は竹竿に複数の提灯を吊るしたもので、これを稲穂に見立て手のひらや額、腰に乗せる妙技を披露する。大型のものは計46個の提灯を吊るし、長さ12m、重さ50kgにもなるそうだ。
まつりは、竿燈大通りに参加団体の竿燈が集結する夜本番と、個人・団体の技を競う妙技会が行われる昼竿燈の2部構成。8月3日のまつり初日、19時前には、夜本番の会場「竿燈大通り」に竿燈が続々と集結。大通りを練り歩きつつ、19時半ころから、竿燈妙技がスタート。
笛や太鼓の調べと「どっこいしょー、どっこいしょー」という掛け声とともに、秋田の夜空に竿燈が揺らめき幻想的な雰囲気に。妙技が決まった際は観客から歓声と拍手が上がり、竿燈どうしがぶつかりそうになったり、風で倒れそうになったりする場面では感嘆の声が漏れた。
昼竿燈は、エリアなかいちのにぎわい広場で行われた。こちらは、竿燈の技を競い合う大会で、エンターテイメント性の高い夜本番とは異なり、差し手やお囃子の技術を競うのだという。
このほか、多数の屋台や竿燈体験コーナーも用意されており、来場者を楽しませていた。竿燈まつりとあわせて、ご当地グルメフェスティバルも開催されており、こちらも賑わっていた。