東京急行電鉄と東急レクリエーションは5日、「新宿TOKYU MILANO」跡地を中心とした敷地で推進している歌舞伎町一丁目地区開発計画「新宿TOKYU MILANO再開発計画」の新築工事に8月から本格着工すると発表した。また、同施設の宿泊施設の運営者として東急ホテルズの出店も発表された。
歌舞伎町一丁目地区開発計画「新宿TOKYU MILANO再開発計画」では、世界有数の都市観光拠点である新宿歌舞伎町エリアに映画館・劇場・ライブホールなどのエンターテインメント施設、ホテル等からなる地上48階・地下5階・塔屋1階、約225mの高層複合施設を整備。映画館は東急レクリエーション、劇場・ライブホールなどエンターテインメント施設は東急レクリエーション・ソニー・ミュージックエンタテインメント・東急電鉄の3社出資によるTSTエンタテイメントが運営を行う。
東急ホテルズが運営する宿泊施設は、地上100mを超えるルーフトップをはじめ、高層階にはアートや音楽といった街の文化を織り込んだ客室などを整備。映画館・劇場・ライブホールといったエンターテインメント機能とホテルが連動し、日本のナイトタイムエコノミーの活性化に貢献する。
建物外装デザイナーとして永山祐子氏を招き、久米設計・東急設計コンサルタント設計共同企業体とともに建築設計を進めていく。引き続きファサード・照明デザインなども永山祐子氏と進め、東京・新宿・歌舞伎町のシンボルとなるような都市景観の形成に貢献していくとのこと。
これらの施設整備と合わせ、まちづくりへの貢献としてリムジンバスの乗降場整備、西武新宿駅前通りのリニューアルなども実施するとともに、隣接するシネシティ広場を中心とした公共空間と本施設が一体となったエリアマネジメントを「歌舞伎町タウン・マネージメント」と連携して実施し、まちの回遊とにぎわいを創出する。
こうした都市観光の拠点整備や歌舞伎町全体へのにぎわいの波及に向けた取組みを通して、東急電鉄創業100周年を迎える2022年度の開業に向けて、東急グループ一丸となって国際観光都市東京・新宿・歌舞伎町のさらなる魅力向上に貢献していく。