Hey!Say!JUMPの八乙女光と伊野尾慧が3日、東京・渋谷の日本放送協会で行われたNHK『#あちこちのすずさん』キャンペーンの取材会に出席した。

Hey!Say!JUMPの伊野尾慧(左)、八乙女光

同キャンペーンは、NHK総合で3日に放送された2016年公開の映画『この世界の片隅に』の主人公・すずさんのような人たちを探して、『#あちこちのすずさん』でつなげていこうというキャンペーン。昨年8月に放送された『クローズアップ現代+』で大きな反響を呼び、今年は8月10日に『Nスペ×らじらー!』と題し、スタジオ内にラジオブースを設営してラジオ第一『らじらー!』(20:05~21:55)、NHK総合『Nスペ』(21:00~21:49)が表裏同一放送する。番組内では千原ジュニアと広瀬すずがアニメ×生朗読をするほか、八乙女光と伊野尾慧の体験者への取材VTRを紹介するなど、様々な企画が目白押しだ。

この日の取材会では、戦争体験者への取材VTRが一部公開され、それに出演した八乙女と伊野尾が報道陣の取材に対応。ロケで戦時中の食事を研究している人への取材を行ったという八乙女は「ロケは緩やかにスタートしたんですが、足元にある野草を食べるところから始まりました。ヨモギを食べたんですが、噛めば噛むほど苦かったです。野草も色々と食べて、すごい美味しいモノもありました。珍味みたいなものもありましたね」と思わぬ発見も。伊野尾は「虫を食べるロケじゃなくて良かったですよ(笑)」と笑いを誘いつつ、「本当に楽しかったですね。戦争のお話を、実際に経験した当事者から聞けたことはとても貴重でした」と振り返った。

八乙女や伊野尾ら若い世代にとって、戦争体験者の話は想像を絶する世界。八乙女が「戦争を知らないで世代がどんどん変わっていったら、同じ過ちを繰り返してしまうと個人的には思います。それをつなぐことによって平和になる。何が平和なのか、戦争を勉強することで知ることができるので、そこが大事だと思いますね」と強調。伊野尾もそれには同調しながら、「番組ではおばあちゃんの手紙のやり取りがフィーチャーされていますが、それ以外に出てくるお話が面白かったんです。大食いの番組が下品で贅沢しすぎだと。今の価値観の人が面白いと思っていることでも、戦争を経験された方は違うんですよね。何十年しか違う世代なのに価値観が変わってしまう戦争は衝撃です」と戦争を知る世代を取材したことで、戦争が人に与えた衝撃の深さを感じたようだ。