タレントのビートたけしが主演を務めたテレビ朝日系ドラマ『点と線』が、4日(21:00~23:05)に放送される。

  • ビートたけし -テレビ朝日提供

同局では「テレビ朝日開局60周年 夏の傑作選」と題して、平成のドラマ史を彩った4作品を8月~9月に放送。そのトップバッターとして、2007年に2夜連続で放送された『点と線』が、1夜にまとめて放送される。

同作は、ベテラン刑事・鳥飼重太郎(たけし)が心中に見せかけた完全犯罪の真相を暴いていくミステリーで、映像化不可能といわれ続けてきた松本清張作品を初ドラマ化したもの。2007年の放送では、第1夜が23.8%、第2夜が23.7%の視聴率(※数字はいずれもビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録した。

たけしは定年間近の刑事という役柄のために、撮影前に5キロ減量。さらには、博多弁を習得し、執念の捜査を続ける孤高の男を熱演した。

撮影について、「『何時何分にどうした』なんていう細かいセリフが多くて、やっと覚えたぞと思ったら、それを博多弁に直してくれって言われて大変だったことを覚えているね。とにかくキャスティングが素晴らしかったから、『主役がいちばんダメだった』なんて言われないように台本を読み込んだし、撮影前、2~3週間かけて減量もしました。そのぐらい、気合を入れて演じたつもりです」と振り返る。

さらには、「放送のあと、サウナで知らない人に声をかけられて、『あそこが泣けたよね』って延々と感想を語られたことも忘れられないね」とのこと。

「平成の最新技術を使って“昭和32年”を再現したわけで、そういう意味では昭和と平成という2つの時代をまたいで作ったドラマ。それを令和になった今、特別版という形で凝縮してお届けできるなんて、また面白いんじゃないかなと思う。特別版の放送を楽しみにしています」と期待を寄せた。