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【この記事のエキスパート】
インテリアコーディネーター:吉田 みさこ
大手住宅設備メーカー在籍時にインテリアコーディネーター資格を取得し、ショールームコーディネーターを経験。
ハウスメーカーに転職後、注文住宅の内装を100案件以上経験。2012年よりウェブを中心に内装インテリアやリフォーム、建築、不動産などウェブ記事のライティングを多数手がける。
ソファや椅子に座ったときに足を乗せて使うオットマン。収納グッズや椅子・スツールとして使える商品もあります。本記事ではオットマンのおすすめ商品と選び方をご紹介。IKEAなどの人気メーカーの商品や名作のリプロダクト品、便利な折りたたみタイプなど厳選しました。
オットマンとは
オットマンとは、ソファや椅子の前に置いて使用する、足置きにもなる家具のこと。
15世紀以降に栄えたオスマン帝国の英語読みから「オットマン」という名がつけられ、「フットスツール」とも呼ばれます。一般的には、ソファとセットで販売されていることが多いですが、単品での販売もあり、さまざまな種類がラインナップされています。
■スツールとの違い
オットマンとスツールの違いはなにか、ご存じでしょうか? このふたつの違いは、座るときにソファや椅子の補佐役として使うものか、独立した椅子として使うものであるかという明確な違いがあります。
まず、オットマンはソファや椅子の前に置いて、足を乗せるという役割を持っているものです。そのため、本来は単体で使うことを目的として作られていません。
一方、スツールは英語にすると1人用の椅子という意味を持っています。つまり、スツールは1人掛けの独立した椅子ということです。ただし、デザインによっては椅子として使用できるオットマンもあります。また、座面が低いスツールであれば、ソファや椅子にもたれたときに足を置いて使用できるスツールも存在します。
実際のところ、オットマンとスツールの機能的な境界線は曖昧になってきているといえます。しかし、あくまでオットマンを選ぶときには、足を置くという機能を念頭に考えるようにしましょう。座面が低いスツールは存在しますが、オットマンは足を乗せるために作られているので、高さにも限度があります。ですから、ソファや椅子の補助役として選ぶにはオットマンが適しているというわけです。
オットマンの選び方
それでは、オットマンの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】用途
【2】高さ
【3】素材
【4】機能性
【5】デザイン
上記の5つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】用途をチェック
オットマンは、ソファや椅子の補助的な役割をしてくれるもので、足を乗せる小型スツールのことですが、その使い道は多彩です。
例えば、読みかけの本や新聞を置くときのちょっとした台にもなりますし、来客時の予備の椅子としても活用できます。収納スペースが少ない部屋であれば、収納ボックスになっているオットマンを選べば収納として活躍してくれるでしょう。
オットマンの購入にあたっては、自分のライフスタイルを振り返り、どのような使い方を優先したほうがいいかを考えてみるとポイントがわかります。オットマンを足置きだけの機能で考えずに、暮らしに役立つ家具として見れば、高さや大きさ、安定性など選ぶ観点が見えてきます。
【2】高さをチェック
オットマンの使い勝手のよさの決め手となる最も大きな要素は、高さです。ソファに座ってくつろぐときに、オットマンが高過ぎても低過ぎても楽な姿勢にはなりません。
また、ソファとオットマンの固さが違い過ぎるのも、座り心地に影響が出ます。実際にオットマンと合わせてみるのが理想ですが、難しい場合には事前にソファや椅子の高さを測ったり硬度を確認したりして慎重に選ぶようにしましょう。
【3】素材をチェック
オットマンを選ぶときには素材を考えるのも重要なポイントです。素材については椅子やソファと同一にすることにこだわらず、部屋に置いたときに違和感があるかどうかで判断するといいでしょう。
選ぶときには、オットマンの元々の役割である足を乗せたときの感覚やバランスも忘れずに試してみるようにしてください。生地が滑りやすかったり、詰め物の状態で足が落ちつかなかったりするようでは、本来の役割が果たせません。見た目だけで判断せず、使いやすさを重視して選ぶようにしましょう。
【4】機能性をチェック
オットマンには、足や体を休めるため以外にもたくさんの使い方があります。せっかく買うならより便利なオットマンを選びたいですね。ということで機能や便利な使い方をいくつかご紹介します。
▼収納性
座面下が収納ボックスになっているタイプなら、よく使うけれど隠してしまっておきたいものなどを入れるのに最適です。取り出しやすさと仕舞いやすさの両方があるので、とっても便利ですよ。選ぶ際には、全体の収納量や仕切りなどの収納のしやすさなどを確認するようにしましょう。
▼キャスター付きや高さ調整ができるか
ソファはもちろん、PCチェア、デスクチェアやゲーミングチェアなどいろいろなチェアと組み合わせて使いたいと考えるならキャスター付きや高さ調整機能があるタイプを選びましょう。キャスター付きなら合わせるソファや椅子の近くに移動させやすく、高さ調整ができれば、最適な状態でくつろぐことができます。
【5】デザインをチェック
ソファとセットになったオットマンであれば統一感を出すことができ、部屋もすっきりとした印象になります。商品によっては、オットマンをソファの一部に組み込み、ソファの形を変えられる可動性の高いものもあります。
ただし、選択肢を狭めてしまうことになるので、必ずしもソファとセットにしなければならないと考える必要はありません。ソファとオットマンでは全く違うテイストや差し色的なカラーを選ぶ方法もあります。部屋の雰囲気や他の家具とのバランスを見ながらチャレンジしていくと、面白みのあるインテリアとして使えるでしょう。
(★)ポイント:脚部分のデザインで大きく印象が変わる!
オットマンを購入する際、意外と見落としがちなのが脚部分です。家にあるソファの脚が木製なのに、オットマンの脚は金属製では、そこだけが妙に浮いてしまいます。また、同じ木製であっても、色味がまるで異なる場合は違和感が生じます。
どうしても脚が気になるようであれば、キューブ型や円柱型の直置きタイプを選ぶという方法もあります。細かい点ですが、選ぶときには必ずチェックしておきたいポイントです。
エキスパートからのアドバイス
多彩な機能へ目を向けよう
【エキスパートのコメント】
ソファの延長のように思われているオットマンですが、探してみるとかなりの個性派ぞろいであることに驚かされます。
足元を優しく支える役割のほかに、ミニスツールになったり収納ボックスとして働いたりと多彩な機能を併せ持っています。どのソファや椅子に合わせるのか、部屋のテイストにマッチしているのか、オットマン選びのポイントを押さえて快適な生活を実現していきましょう。