カシオ計算機は、中国の時計メーカー・広州時刻美表業有限公司(SKMEI社)と関連者を相手に提起した意匠権侵害訴訟において、広東省深セン市中級人民法院の一審で勝訴したことを発表した。
この裁判におけるカシオの訴えは、「当社が意匠権を持つ耐衝撃ウオッチ“G-SHOCK”に類似したデザインの時計を無断で製造・販売するSKMEI社およびその他の関連者が意匠権の侵害を行っている」というもの。2018年4月に提訴した。
意匠権侵害を受けたとする製品は、2015年8月発売の「G-SHOCK MASTER OF G」シリーズの「MUDMASTER(GWG-1000)」だ。当時、新たな防塵・防泥構造を採用したモデルで、現在でも屈指の人気モデルとなっている。
裁判の結果としては、カシオの主張が認められ、SKMEI社とその他の関連者に対して、製造・販売の中止、および損害賠償金438万元(約7,000万円)の支払いを命じる判決が下された。カシオは「引き続き行われる控訴審においても当社の正当性を主張してまいります」としている。