世界最大のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL 2019」(8月2日~4日、東京・お台場青海周辺エリア、以下TIF)で3年連続チェアマンを務める元HKT48の指原莉乃にインタビュー。アイドル卒業後初となるTIFで楽しみにしていることや、10回目という節目のTIFに期待することとは? また、11年間アイドルとして活躍し、現在はアイドルプロデュースも行う指原に、今後のアイドルシーンを予想してもらった。
――今年はチェアマンとしては3回目、そして、アイドルを卒業して初のTIFになりますね。
そうなんです。TIFはステージリハもできず、いつも余裕がなかったんですけど、今年からはオタクとして楽しめたらなと。ステージがない分、覚えることも少ないと思うので楽しみたいと思います。
――これまでのTIFで印象に残っていることは?
去年のTIFがPASSPO☆さんにとって最後のTIFで、PASSPO☆さんのあとがHKT48でした。ステージに立つ大事さや、どのくらいそのステージにかける思いがあるのかなど、PASSPO☆さんとそのファンのみなさんからすごく伝わってくるものがあり、そのあとステージに立つのが怖かったのを覚えています。
――今年のTIFで特に楽しみにしていることは?
いっぱいあるんです。AKB48グループのステージや、自分がいないHKT48のステージがどんなものなのか見たいですね。新鮮です。
――令和初、そして10年目という節目のTIFになりますが、今後のアイドルシーンがどのように変わっていくと予想していますか?
実力派のアイドルがブームなのかなって思っています。スキルがあって、ダンスも歌も表現力のあるグループが、令和はどんどん伸びていくんじゃないかなと勝手に思っています。
――なぜ実力派がブームになると思ったのでしょうか?
今ライブアイドルが流行っていて、アイドルを見に行ける場所が増えていると思うんですけど、生で見て響くものは何かというと、「あの子の歌が好き」、「あの子のダンスが好き」っていうので好きになると思うんです。自分もステージを見させてもらって、フィロソフィーのダンスさんや大阪☆春夏秋冬さんを見た時に「やっぱり歌っていいな」、「ダンスかっこいいな」という気持ちになったので、そう思いました。
――=LOVE(イコールラブ)に加え、≠ME(ノットイコールミー)もプロデュース。アイドルをプロデュースするやりがい、そして、そこから見えてきたものを教えてください。
自分が作った詩に乗せてメンバーが歌っているのはもちろんなんですけど、一番見たいなって思うのは、ステージに立ってお客さんのコールがあって初めて成立するというのがすごく毎回うれしくて、それを楽しみにしています。そのときにやりがいを感じるというか、「そうそう、ここでこう言ってほしかった!」とか「ここはこうやって言うんだ!」っていう発見があって毎回楽しませてもらっています。
――指原さんはもともとアイドル好きで、実際にアイドルになられ、プロデュースもされて、いろいろなかかわり方をされてきましたが、アイドルにとって大切なものは何だと思いますか?
スキルもそうなんですけど、気持ち的な面でいうと元気さを届けるのがアイドルだと思っているので、HKT48、=LOVE(イコールラブ)、≠ME(ノットイコールミー)はまず元気を届けられるように。また、弱音を言わない、グチグチ言わないとか。悩むことも多いと思いますが、そういう部分を見せないのがアイドルだと思います。
――今後、指原さんはアイドル業界にどのように関わっていきたいと考えていますか?
自分はOGなので、ただの一ファンとして応援したいなと思っています。
――48グループにはどのように関わっていくのでしょうか。
部活でもうるさいOGがいるじゃないですか。だから絶妙な距離感でお話を聞いたり、その程度でいいのかなと。卒業すると中のことはわからなくなるので、見守るくらいで。もしお話を聞いてほしいっていう人がいたら話を聞くくらいかなと思っています。でもステージは見に行きたいですね。
――今年TIFに参加するアイドルのみなさんにアドバイスをお願いします。
1日いくつもステージがあり、屋外のステージもあって体力勝負になるので、体調に気をつけて頑張ってほしいです。
――ファンの方にはどんな風に楽しんでほしいですか?
ファンの方こそ体調ですよね。会場も広いですし、休憩をとりつつ楽しんでほしいです。私は男性の方も日傘をさしたらいいんじゃないかなって。男性日傘もありますし、熱中症対策にもなると思うので、移動中は男性の方たちもぜひ日傘をさしてみてください(笑)。水分補給もそうですし、やれることは全部やってほしいです。
指原莉乃
1992年11月21日生まれ、大分県出身。2007年10月にAKB48第5期研究生オーディションに合格し、2008年3月1日に劇場デビュー。同年10月発売の10thシングル「大声ダイヤモンド」で初選抜入りを果たした。2012年6月にHKT48に移籍後、2013年の第5回総選挙で第1位となり、32ndシングル「恋するフォーチュンクッキー」で初センターを務める。2015~2017年の総選挙で前人未踏の3連覇を達成。2019年4月に11年間のアイドル人生に幕を閉じた。現在はさまざまなバラエティ番組で活躍し、アイドルグループ・=LOVE(イコールラブ)と≠ME(ノットイコールミー)のプロデュースも手掛けている。