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【この記事のエキスパート】
フリーライター、小物王:納富 廉邦(のうとみ やすくに)
文化、飲食、メディア、ガジェット、雑貨、伝統芸能など、娯楽全般をフィールドに雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、講演などで活動する。
文具系、カバンなどの装身具、お茶、やかん、ガジェット、小説、落語などに関する著書もある。テレビ「マツコの知らない世界」ではボールペンの人、「嵐にしやがれ」ではシステム手帳の人として出演。
万年筆の保護や、持ち運んだりするのに便利な「万年筆ケース」。高価な筆記具のひとつである万年筆ですが、仕事などで大切に使っている方も多いことでしょう。そこでこの記事では、プロからのアドバイスをもとに万年筆ケースの選び方、おすすめ商品を厳選してご紹介します。
収納本数や素材、形状をチェック!
万年筆ケースの選び方
万年筆目利きライターの納富廉邦さんへの取材をもとに、万年筆ケースを選ぶときのポイントを紹介します。ポイントは以下の3つです。
【1】万年筆の収納本数
【2】素材
【3】形状
上記のポイントを押さえることで、あなたに合った商品を見つけることができます。ぜひ参考にしてみてください。
【1】万年筆の収納本数は要チェック!
万年筆ケースはさまざまな商品が販売されており、その収納本数の幅も広いです。自分がどのくらいの万年筆を収納したいかを考えて選びましょう。
●1〜2本タイプ
コンパクトで持ち運びしやすい。万年筆を収納したままペンケースに入れられる商品もあるので、キズが心配な方にも向いています。
●3本以上タイプ
万年筆以外もしまえて実用的。また10本以上しまえるタイプはコレクターの方にもおすすめ。お気に入りの万年筆たちがずらっと並べられるので、コレクターにはたまらないでしょう。
【2】使われている素材で選ぶ
万年筆ケースの素材に使われるのは、革(レザー)や布、木製などがあります。よく使われるのは革製ですが、それぞれの素材に特徴や持ち味があるので、以下で紹介していきます。
経年変化を楽しめる「革(レザー)製」
カバンや財布などにもよく使われる革製。使い込むとどんどん色合いが変わっていき、ツヤもでて味が出てくるのが魅力です。使い方によって経年劣化の出方は変わってくるので、自分だけの万年筆ケースへ変化していくのも楽しみのひとつ。
丈夫なので、万年筆をキズからしっかり守ってくれます。一つのものを長く愛用したいという方におすすめの素材です。
デザインが豊富な「布製」
やわらかい手触りでデザインが豊富な布製。色や柄が鮮やかな生地が使われることが多く、個性的なデザインの商品もあるので、カジュアルな雰囲気のケースがほしいという方におすすめです。
インテリアとしても使える「木製」
おもにコレクションタイプの万年筆ケースの素材として使われることが多い「木製」。温かみのあるデザインで、インテリアとして置いてもなじむでしょう。
持ち歩き用の数本収納できるものもあります。丈夫なので万年筆をしっかり保護できますが、かさばりやすいのが難点。万年筆をしっかり保護したい方におすすめです。
【3】使い方に合う形状を選ぶ
万年筆ケースは、おもに「フラップタイプ」「ジッパータイプ」「ロールタイプ」「筒タイプ」の4種類の形状があります。それぞれ使い方によって便利さが異なるので、特徴をおさえておきましょう。
出し入れしやすい「フラップタイプ」
仕事など出先で頻繁に万年筆を出し入れする方におすすめなのが、フラップタイプの万年筆ケース。スリムな形状なので、持ち運ぶ際もかさばりにくく、サッと出し入れすることができます。
フラップは、ベルトやスナップボタン、マグネットなどさまざまなタイプで固定されており、万年筆をしっかり保護してくれます。収納本数も幅広いものがあるので、自分に合うものを見つけやすいでしょう。
しっかり保護できる「ジッパータイプ」
本体についているファスナーで開閉するタイプの万年筆ケースです。フラップタイプのようにサッと出し入れするのには向いていませんが、万年筆がケースから飛び出してしまう心配がありません。なかには万年筆を固定できるベルトやゴムバンドがついているものも多いので、よりしっかり保護することができます。
万年筆をキズから守りたい方や、ケースからの飛び出しを防ぎたい方におすすめです。
おしゃれな見た目の「ロールタイプ」
万年筆1本でも複数本でも、丸めて持ち歩ける万能タイプ。。数本の万年筆やボールペンなどをおしゃれに収納することができます。
ペン同士がぶつかってキズが付かないよう仕切りがついているものなど、機能性に優れたものもありますよ。
取り出しやすさはピカイチの「筒タイプ」
フラップタイプからフラップ部分を取ったようなデザイン。万年筆を差しこむだけなので、取り出しがとてもかんたんなのが特徴です。
商品によってはジャケットのポケットや手帳に取り付けられるタイプもあり、外出先などで頻繁に万年筆を取り出す方にぴったり。ふだん使っているペンケースやカバンのなかに、ケースごと万年筆を入れておけるのも便利です。
自宅での保管向きの「箱型タイプ」
箱型の万年質ケースは、万年筆コレクションケースとして最適です。持ち運び用ではなく、コレクションとして眺めたり、部屋のインテリアとして飾ることが用途です。
ずっと使い続けたい万年筆をいくつも購入して、集めたい人もいるはず。木製や革製だとインテリアとしても映えるケースが多いのでおすすめです。
持ち歩く場合はスムーズに出し入れできるものを
【エキスパートのコメント】
保管のためではなく持ち歩くためのペンケースは、まずスムーズに出し入れできることが必要です。万年筆を守るために作りが複雑なものだと、出先で取り出すのも面倒になってしまい、結局、万年筆を使わないなんてことも。逆に、カジュアルすぎても万年筆がキズついてしまいます。
1本ずつ差し込んで、きちんと万年筆を保護しつつ、使いたいときにサッと取り出せるものを選びましょう。また、持ち歩きやすいコンパクトなものでないと、結局使わなくなってしまうので要注意です。
小物王からの万年筆選びのアドバイス
ていねいな作りとデザインかどうかを確認
【エキスパートのコメント】
素材は、革でも布でも木でも違う味を出していてよいですが、それぞれの素材の品質は吟味(ぎんみ)しましょう。なかの万年筆が安っぽく見られない品質と、なかの万年筆を最低限保護できる堅牢性(けんろうせい)が重要です。
縫製(ほうせい)のていねいさはもちろん、開閉のメカニズムが理にかなっていて開閉しやすいか、万年筆を守りつつ、無駄に大きなサイズになっていないか、という部分をチェックすると、ケースがぞんざいに作られていないかがわかります。
とくに、持ち歩いて使うケースは機能性が重要。スムーズな出し入れができるデザインか、コンパクトに収納できる構造になっているかなど、機能がデザインに結びついているかは必ず確認するようにしましょう。