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【この記事のエキスパート】
フリーライター、小物王:納富 廉邦(のうとみ やすくに)

フリーライター、小物王:納富 廉邦(のうとみ やすくに)

文化、飲食、メディア、ガジェット、雑貨、伝統芸能など、娯楽全般をフィールドに雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、講演などで活動する。

文具系、カバンなどの装身具、お茶、やかん、ガジェット、小説、落語などに関する著書もある。テレビ「マツコの知らない世界」ではボールペンの人、「嵐にしやがれ」ではシステム手帳の人として出演。


国内・海外を問わず、旅行に持っていくと何かと重宝するトラベルクロック。この記事では専門家への取材を元に、トラベルクロックの選び方とおすすめの商品をご紹介します。コンパクトな折りたたみ式や、緊急時に懐中電灯としても使えるものまでセレクトしています。

トラベルクロックのメリット

出典:Amazon

トラベルクロックの特徴は視認性が高く、どのような場所でも固定時計として使えることです。スマホの時計機能を使う方が多いですが、視認性と固定時計として使えるメリットはトラベルクロックに及びません。

持ち運びもできるサイズなので、旅行や出張にも使えます。充電切れなどもないので使いやすく、アラーム設定もスマホよりかんたんで便利です。

トラベルクロックの選び方

目利きライターの納富廉邦さんへの取材をもとに、トラベルクロックを選ぶポイントをご紹介します。

【1】アナログ or デジタル
【2】機能
【3】海外で使うなら電波時計
【4】持ち運びしやすいデザイン
【5】スマホがあることを前提に

上記のポイントをおさえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。

【1】アナログかデジタルか、視認性と行き先で選ぶ

トラベルクロックにはアナログとデジタルの2種類があります。どちらを選ぶかは、視認性とデザインで決めてください。海外へ行く場合は、日本の時刻も同時表示できるタイプのデジタルが便利です。

シンプルさと視認性を重視するならアナログになります。ひと目で時刻がわかり、機能もシンプルなので誰でも使えて便利。デザインもいろいろなのでアンティーク的な選び方を楽しめます。

【2】機能面をチェック

出典:Amazon

【エキスパートのコメント】

どのように使うにせよ、まず暗いところでも文字盤が見えるというのは必須の機能です。見やすい文字盤であること、どういう条件でも文字盤が見える安心感は、旅先で使う時計の大事な役割です。

あとは、海外旅行なら、時差を考えると時刻合わせがかんたんであることも重要。もちろんアラームのセットも素早くできて間違いにくいことは当然ですね。

電源は、世界中で手に入りやすい乾電池式がいいでしょう。もっとも、電池はどの製品もかなり長持ちするので、残量さえ把握していればどんな電池でも構いません。さらに、スヌーズ機能(アラームを止めても再びアラームが鳴る機能)がついていれば、それ以外は個別に用途に合うかをチェックするだけです。

暗い場所に便利なバックライト・蛍光針機能

出典:Amazon

トラベルクロックの機能で重要なのは暗い場所でも時刻をチェックできる視認性。夜中に起きたとき、いちいち明かりをつけなくても時刻を確認できる機能が必要です。

アナログなら蛍光針つきのものを、デジタルならバックライト機能つきのものを選んでください。あまり必要ないと感じる方もいるかもしれませんが、旅行中は夜中に目覚めることもあるので便利です。

朝が苦手な方に便利なスヌーズ機能

アラームが鳴っても、止めてから再び寝てしまう経験は誰にもあるでしょう。それを防止する機能がスヌーズです。止めても一定時間ごとにアラームを鳴らしてくれるので寝坊が防げます。

スヌーズ機能がないと、数分おきにいくつもアラームを設定しなくてはなりません。朝が弱い方や寝坊できない方にとって、スヌーズ機能は頼りになります。

アナログ式なら音が気にならない静音設計を

デジタルのトラベルクロックは時をきざむ音がしませんが、アナログは秒針が動く音がします。とくに深夜などは音が気になって眠れない方もいることでしょう。アナログを選ぶときは静音設計のものを選んでください。

静音設計ならカチカチという音がしないので、眠りをさまたげられずにすみます。おしゃれなデザインのものやリーズナブルなものは静音設計になっていない場合も。そのようなときはデジタルを選びましょう。

【3】海外で使うなら電波時計を

旅行や出張で海外へ行く場合に便利なのが電波時計です。現地に到着すると自動的に現地時間に合わせてくれます。複数の国へ行く場合など、いちいち時刻を直す必要がないので便利です。

電波時計を選ぶときは、行く先の国に対応しているかどうか確認する必要があります。対応していないと電波時計のメリットを使えないので要注意です。

【4】持ち運びしやすいデザインを選ぶ

出典:Amazon

トラベルクロックは旅先に持ち運びするので、コンパクトなものが適しています。ただし、あまり小さいと時刻がみづらくなるので要注意。携帯性と視認性が両立するサイズを選んでください。

トラベルクロックに適しているのは折りたたみ式の製品です。使うときはみやすくなり、持ち運ぶときはコンパクトに収納できます。

また、重さも大切なポイント。100g程度の重さなら負担になりません。最近は50g以下の軽いモデルもあるのでチェックしてみてください。

【5】スマホがあることを前提に選ぶ

【エキスパートのコメント】

トラベルクロックは基本的には携帯目覚まし時計です。したがって、その機能だけならホテルのテレフォンコールでもスマートフォンのアラーム機能でもこと足ります。

それでもトラベルクロックを使いたい場合、たとえば、ふと目を覚ましたときにベッドサイドに目を向けるだけで時間を知りたいとか、旅先での仕事に針式の時計が必要とか。さらに、スマホだけでは起きる自信がないとか、旅の風情のひとつとして持っていきたいなど、ハッキリした理由があるはずです。

その理由に合った製品を探せば、自分にとって必要なトラベルクロックはかんたんに見つかります。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)