セブン&アイ・ホールディングスは7月30日、セキュリティ強化の一環として「7iD」のパスワードを一斉リセットしたと発表した。この措置によりユーザーはパスワードを再設定する必要がある。スマホ決済サービス「7pay」の不正アクセス被害を受けた対策のひとつという。

  • 「7iD」のパスワードが一斉に強制リセットされている

7iDは、7payのほかネット通販の「オムニ7」などでも利用しているIDだ。同社は、この一斉リセットにより多くのユーザーが不便を強いられる事態になることを謝罪するとともに、「今回再度ログインいただく際のパスワードの設定条件も変更し、更なるセキュリティ体制の強化に取り組んでまいります」と理解を求めている。

なお、7payを運営するセブン・ペイ社によれば、2019年7月29日17時の時点で、7payへの不正アクセスによる被害者数は807人で、被害金額は38,605,335円という。また問題発覚後の7月中旬以降、新たな被害は確認していないという。同社は今回の不正アクセス被害を真摯に受け止め、現在、外部情報セキュリティ会社と連携しながら、セキュリティ対策プロジェクトにおいて総点検を進めていると説明している。