7月30日から東京・池袋の東京芸術劇場などで公演される舞台『お気に召すまま』のフォトコールが29日、東京・池袋の東京芸術劇場で行われ、満島ひかり、坂口健太郎らが登場した。
気鋭の演出家・熊林弘高が、初めてのシェイクスピア作品に挑む同舞台は、一般的には牧歌的なユートピアとされている物語の舞台・アーデンの森を、人間のあらゆる性的欲望がうごめく暗闇と解釈して物語が展開。森に入っていくヒロイン・ロザリンド(満島ひかり)の男装、その男装の麗人に恋の手ほどきを受けるヒーローのオーランド(坂口健太郎)、さらに宮殿から追放された公爵たちにより、男色そして獣との交歓までもが展開されるなど、森の中は官能と性のカオスと化す。
この日は報道陣向けにフォトコールを実施。記者見は行われなかったが、ロザリンド役の満島ひかりとオーランド役の坂口健太郎がコメントを発表した。コメントは以下の通り。
満島ひかり
「これだけ永く愛され、たくさんの国で上演されている戯曲の言葉には、霊感が宿っているのを感じます。自分の内側からのエネルギーが、私たちを刺激している毎日です。劇中ではかなり明け透けに、性的なことや恋することが語られますが、見て聞いている方それぞれにもきっと、違ったどきどきががあると思います」
坂口健太郎
「3年ぶり2度目の舞台に、再び熊林さんの演出で立てることをとても嬉しく思います。『かもめ』は初舞台で、何も持たぬまま無邪気に飛び込んでいけましたが、『お気に召すまま』は3年分の変化や成長も見せなければと思っています。性差を超えて様々な愛のカタチが描かれる今作、混沌としたアーデンの森で、自分が持っている肉体を、性的に純粋に駆使しながら、オーランドとして生まれてくる感情を大切に演じています」