JR九州高速船は29日、新型高速船「QUEEN BEETLE」について、2020年7月15日から福岡~釜山航路で就航すると発表した。就航初便は博多港9時30分発・釜山港13時10分着を予定している。
新型高速船「QUEEN BEETLE」の船内の主要設備と内装は、「大航海時代 新たな船旅がはじまる ~海にうかぶ・海をはしる・海とあそび・たのしむ~」をテーマ・コンセプトとし、ゆったりリラックスできる特別な空間、旅の楽しさを倍増する船内設備、女性やこどもにやさしい空間などを用意した。
ゆったりリラックスできる特別な空間として、ビジネスクラス(仮称)をプライバシーに配慮したシートボックスとし、シートピッチ約1,400mm・リクライニング60度の「Pacific Sleeper 1400」シートを採用。全席にUSB・AC電源・読書灯が付いている。スタンダードクラス(仮称)では、現行の「BEETLE」におけるグリーン席並みのシートピッチ(約1,000mm)のコンパートメントシートを採用し、全席にUSBを用意した。
旅の楽しさを倍増する船内設備として、九州を中心とした日本の銘菓・銘酒、コスメや雑貨、オリジナルグッズなどを販売する船内免税店、軽食スナック類とアルコール、ソフトドリンク、厳選したソフトクリーム、デザートなどを販売する船内売店、ガラス張りのサンデッキ(3階)を備える。
女性やこどもにやさしい空間として、パウダールーム(ビジネスクラスの女性化粧室のみ)、授乳室、安全性に配慮したキッズルームを用意。その他の設備として、自転車専用スペース・シャワートイレ・ダイヤル錠ロッカー・自動販売機なども完備する。
「QUEEN BEETLE」の主要サービスとして、博多港発の午前便にて、「ななつ星 in 九州」に食事を提供している大分の創作料理店「方寸」の監修による「QUEEN BEETLE オリジナルサンドイッチ」などの軽食・スイーツ(ビジネスクラス専用)を提供する予定。また、衛星通信の導入・船内キャッシュレス化(各クラス共通)、クレジットカードおよびQRカード決済の対応による船内キャッシュレス化の推進などが行われる。
運航ダイヤに関しては、日韓各市場の需要に合わせて「QUEEN BEETLE」「BEETLE」の運用を策定する予定としており、詳細は関係機関と調整中とのこと。