東京2020組織委員会は7月26日、東京2020大会における臨海副都心エリアでの取り組みについて、その概要を発表した。
東京2020組織委員会はこのほど、青海・台場・有明を含む臨海副都心エリア全体を『TOKYO WATERFRONT CITY(トーキョーウォーターフロントシティ)』と銘打ち、「新しいオリンピック・パラリンピックの発信地」をコンセプトに、東京2020大会を象徴する魅力的なエリアとする取り組みを発表した。
同エリアは、新たな開発が進む「新しい街」であり、東京2020大会で新たに加わった「新しいスポーツ」が集約される場所。そして、聖火台を中心とした半径約1.5km内に7つの競技会場、パートナーショーケーシングエリア、メガストアが置かれるなど、大会関連施設と街が共存する「新しい大会の形」という3つの特徴を持つ魅力的なエリアとなっている。
この『TOKYO WATERFRONT CITY』にて展開される取り組みは、主に「URBAN FESTIVAL(アーバンフェスティバル)」「PLAYGROUND(プレイグラウンド)」「OLYMPIC PROMENADE(オリンピックプロムナード)」の3つ。
「URBAN FESTIVAL」では、BMXフリースタイル・スケートボードの会場となる有明アーバンスポーツパークと、有明体操競技場の両会場の運河沿いにて、アーバンスポーツを中心とした競技を体験できるコーナーや、アスリートによるエキシビションなど、アーバンスポーツの魅力を思う存分に体感することができるという。また、ミストや日よけによるクールスポットなど、来場者が快適に楽しめるコンテンツも実施される予定だ。
「PLAYGROUND」では、大会史上初の試みとして、観戦チケットを持っていない人でも世界トップレベルのアスリートと触れ合える機会が提供される。具体的には、青海アーバンスポーツパークに隣接するパートナーショーケーシングエリア内に、同パークで実施される3×3バスケットボールとスポーツクライミングのアスリートが練習する姿を間近に見ることができる公開ウォームアップエリアを設置。練習するアスリートとハイタッチなど実際に触れ合うことができるほか、競技がない日にはウォームアップエリアで競技体験を楽しむことができるという。
「OLYMPIC PROMENADE」では、青海・台場地区と有明地区を東西につなぐ約2kmのセンタープロムナード帯を、大会期間中に訪れた全ての人が東京2020大会を楽しむことができるオープンな場所として展開。聖火台を中心とし、スポーツやアートのライブパフォーマンスや、パートナー企業の協力のもと、快適に過ごすことのできるクールスポットや休憩スペースなどが設けられるという。
「スタジアム」から「街中」へ、「観る」から「触れる」へ、「受動」から「能動」へ。同委員会は、これらの取り組みによって『TOKYO WATERFRONT CITY』を、これまでのオリンピック競技とは異なる、スポーツとの新しいエンゲージメント、そして、洗練された街の中でオリンピック・パラリンピックを自由に楽しめることができる場所となることを目指している。