JFN系列全国15局ネットで放送中のラジオ番組『声優NOTE』。2019年7月からの3カ月間は、上演中の『舞台「刀剣乱舞」慈伝 日日の葉よ散るらむ』など2.5次元作品を主な活躍の場としている木津つばさ&納谷健がパーソナリティを担当する。
リスナーから届く疑問に答えたり、毎週新たなオリジナルラジオドラマに挑戦したりと声優や声にまつわる仕事を徹底解説していく本番組で、ふたりが伝えたいこととは? 初回収録直後にインタビューを実施し、特に何でも言い合える関係性だという彼らのプライベートについて話を聞いた。
■「リスナーさんと同じ目線」は僕たちの特権
――7月からからおふたりの『声優NOTE』がスタートしました。まず、このパーソナリティの組み合わせはどのように決まったのでしょうか?
木津 4月からの3カ月間を僕と株元英彰さんで担当していたんですけど、僕が7月クールも引き続き担当させていただけることになって、スタッフさんから「誰か一緒にやりたい人はいる?」と聞かれたんです。そこで健の名前を挙げたのがきっかけですね。健からはよく「ラジオが好き」ということを聞いていたので、何かいい機会になればと思って。
納谷 騙されましたよね。だって『声優NOTE』じゃないですか。この話を聞いてから現場でつばさに会ったとき、「俺、声優じゃないよ」って言いましたもん。
木津 そうそう、言われた(笑)。
――主に舞台のフィールドで活躍されていますもんね。
納谷 でも、以前から声優の仕事をやってみたいという思いがあったんですよ。だから、こういった機会をいただけてありがたいです。
木津 この番組は声優を目指している方からもたくさんメッセージをいただくんですけど、そういったリスナーさんたちの夢を応援しつつ、夢を追いかける側として同じ目線で話すことができるっていうのは僕たちの特権ですよね。「お芝居」という根本的な部分では変わらないところがあると思うので、そこで声優さんの魅力を伝えていきたいですし、仲のいい健とふたりで番組ができるのはすごくうれしいです。
――声優経験のあった株元さんとは先輩・後輩という関係性でしたが、おふたりの場合は友だちに近い?
納谷 友だちだよね。
木津 うん、友だち。
――年齢は納谷さんがふたつ上ですが。
納谷 先輩感が出せないんです。
木津 「ミュージカル『薄桜鬼』原田左之助 篇」(2017年)で初めて共演して、そのころは後輩だっていう意識で接してくれていたと思うんです。僕がお酒を飲める年になってから一緒にご飯を食べに行くことも増えて、だんだん友達になってきたんですよ。
納谷 この間、Twitterで「納谷くんと木津くんの同い年コンビ」って書かれてたよ。
木津 あはは(笑)。
納谷 違うねんけどなー!
木津 どっちがどっちに見られてるのかっていうね。
納谷 それぐらいの仲です。
――今年1月末にはおふたりで金沢旅行をされていましたよね。
木津 いやそれが、聞いてくださいよ! 金沢旅行の次は舞台『刀剣乱舞』の現場で会ったんですけど、そのとき健が「金沢旅行あんま面白くなかったよね」とか言ってきて。
納谷 はははは(笑)。楽しくなかったわけではないんです。一緒にいる時間が長いぶん、それぞれのことをしている時間のほうが多くて、普段と変わらなかったっていう。
――というと……。
木津 せっかくなので旅館に泊まったんですけど、ふたりでゲームができるようにNintendo Switchを持っていったんですね。
納谷 俺が持ってこいって言ってね。
木津 で、俺が「やろうよ」って言ったとき健はInstagramに投稿する絵を描いていて、「ごめん、いま絵描いてるから嫌だ」って断られて。話が違うやん!(笑)。
納谷 集中しすぎて結局5時間くらい描いていました。しかも、そのまま寝て(笑)。
木津 だから俺はずっとひとりでゲームしてました。それで「あんま面白くなかった」とか言われて、めちゃくちゃ悲しかったもん(笑)。
納谷 金沢まで行ったのにいつもどおりだったからさ……(笑)。
――観光はしたんですよね?
納谷 はい。行きましたよ、兼六園とか。そのときも、僕は撮られるばっかりであまり写真を撮らないんですけど、つばさはずっと写真を撮っていて……。歩くのが遅いんです! 本当にペースが合わない(笑)。
木津 はははっ(笑)。写真を撮るのが大好きなので、ばーって行っちゃう健を「待って、ちょっとこっち振り向いて!」って引き止めながら撮ってたんですけど、あとで写真を見たらすっごい嫌な顔した健が写っていました。ムッとしてて、「はよ来いよ!」みたいな。
――またふたりで旅行したいという気持ちはありますか?
木津 やっぱり海外は行ってみたいですよね。
納谷 海外ならまた違うかも。
木津 海外に行っても絵を描いていたら、さすがにシバきます(笑)。
――本当に何でも言い合える関係なんですね(笑)。
納谷 言いますよ。つばさがうちに遊びに来たときだと、お菓子のゴミを置きっぱなしにするから「お前ちゃんと捨てろ!」とか普通に。
木津 「あとで捨てる、あとで捨てる」ってね。俺も、健には特に何でも言う。
納谷 あとは「靴下!」とか。
木津 うん、「あとで畳む!」って。
納谷 ふふふ(笑)。
――そんな仲良しコンビでの『声優NOTE』初回収録を先ほど終えられたわけですが、いかがでしたか?
木津 トークパートは普段の会話の延長みたいな感じですけど、真面目な話をするときはちゃんと身を入れて。
納谷 真面目な話をしているからここは引いておこうとか、ちょっと堅すぎるから茶々を入れようとか、お互いに空気を読み合って収録しました。
木津 プライベートでもそれは変わらないんですよ。
――プライベートだとどんな真面目なお話を?
納谷 何だろうね……。進路相談?
木津 そうだね。近況報告も兼ねてご飯に行って、「こういうことをやっていきたいんだよね」という相談をしたり、一緒に作品をやっているときは演技について意見を交換したり。健がめっちゃ話を聞いてくれるので、つい話しちゃいます。
納谷 だいたい話半分にしか聞いてないけどね(笑)。めちゃめちゃ深く話すから、聞き込んじゃうとつばさのためにもよくないなと思って。俺はフラットな目線でいたい。