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【この記事のエキスパート】
インテリアコーディネーター:秡川 寿美礼

インテリアコーディネーター:秡川 寿美礼

設計事務所(株)木型屋のむすめの仕事部屋を経て、1998年に(有)エル・エル・プランニングを設立。

「ライフスタイルからインテリアをデザインする」という独自の発想と設計手法で、家具、カーテンなどのセ レクトから、造作家具やリフォームの設計まで、トータルなインテリア空間デザインを得意としている。インテリアコーディネーター、マンションリフォームマネジャーの資格を持つ。


カーテン留めとして便利な「カーテンタッセル」は、100均やニトリ、無印良品などでも見かけます。この記事では、選び方とおすすめの商品を紹介。おしゃれなものや高級感を演出できるもの、北欧風のナチュラルなインテリアに合うものなど、幅広い商品をピックアップしました。

カーテンタッセルとは

出典:Amazon

カーテンタッセルとは、カーテンをまとめる留め具のこと。カーテンを購入した際に同じ布で作られたタッセルがついている場合もありますが、房飾りがついたものやキラキラとしたビーズで装飾されたものなど、おしゃれなものが数多く販売されています。

タッセルには、窓枠などに取りつけた房かけ(フック)に掛けて使うタイプと、単独で使用できるタイプがあります。カーテンをすっきりとまとめる実用性だけでなく、装飾品としての役割も高く、インテリアのポイントとなるアイテムとして人気があります。

カーテンタッセルの選び方

それでは、カーテンタッセルの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。

【1】デザイン
【2】留め具のタイプ
【3】素材
【4】どんなカーテンを留めるか

上記の4つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。

【1】デザインをチェック

出典:楽天市場

カーテンタッセルはサイズは小さいですが、意外と視線を集めます。部屋全体のテイストに合わせて、統一感のあるデザインのものを選びましょう。

たとえば、北欧テイストの部屋なら柔らかな色やナチュラルな風合いのカーテンタッセルが似合うでしょう。一方、エレガントなインテリアなら、房つきのものや装飾ビーズを使った豪華なタイプがしっくりきます。部屋の雰囲気に合わせてアイテムを選べば、違和感なく調和し、居心地のいい空間になりますよ。

【2】留め具のタイプをチェック

カーテンタッセルの留め具のタイプには、窓枠近くに取りつけた房かけ(フック)に掛けてカーテンをとめるフックタイプのほかに、房かけがいらないクリップタイプやマグネットタイプ、ワイヤータイプもあります。

それぞれ特徴が異なるので、留めたいカーテンに合うものを選びましょう。

フックタイプ|カーテンにシワや跡がつきにくい

房かけに引っ掛けてカーテンをまとめるスタンダードなタイプです。使いやすく、カーテンにシワや跡がつかないメリットがあります。シンプルなものから凝ったデザインのものまで幅広く販売されているので、好みのものを選びやすいでしょう。

ただし、使用するには房かけが必要です。また、購入する際には、使用中のカーテンをまとめられる長さがあるかどうか確認しましょう。

クリップタイプ|手軽に留められて便利

髪留めのように片手で開いてカーテンをはさんでとめられるのがクリップタイプです。花や動物のモチーフの飾りがついているかわいらしいものから、スタイリッシュなデザインでおしゃれなものまで、デザイン性の高い商品があります。

クリップタイプは、カーテンをはさめる量に限界があります。厚手のカーテンを使用している場合は、注意が必要です。また、デリケートな生地の場合は、留める部分が引っかからないか気をつけて選びましょう。

マグネットタイプ|厚手のカーテンも留めやすい

出典:Amazon

タッセルの両端についているマグネットを合わせて留めるタイプです。カーテン全体をまとめることも、カーテンをマグネットの間にはさんで留めることも可能なので、留め方のアレンジが楽しめます。使いやすく、豊富なデザインのなかから選べます。房かけは不要です。

遮光カーテンや厚手のものの場合は、強力なマグネットを使用しているものを選ぶといいでしょう。

ワイヤータイプ|おしゃれにカーテンを留められる

出典:楽天市場

ワイヤータイプは、全体にワイヤーが入っているので自由に形を変えられるのが特徴です。房かけは必要なく、カーテンの種類を問わず使えます。カーテンを途中まで開けてゆるくまとめたり、先を折り曲げて好きな形にすることもできたりと、使い方いろ。

表面を布でカバーしたものや、ワイヤーの美しさを生かしたものなど、シンプルでモダンなデザインのものが多く、おしゃれにカーテンをとめられます。

【3】素材をチェック

素材が違うと見た目の印象も変わりますが、お手入れの仕方も異なります。カーテンタッセルは毎日触れるものですし、窓際にあるので意外と汚れやすいもの。メンテナンスのことも考えて素材を選ぶのも大切なポイントです。

「ポリエステル」や「ワイヤータイプ」は汚れにくい

出典:Amazon

ポリエステルなどの合成繊維やワイヤーを使用しているものは、表面に汚れがつきにくいのが特徴です。そのほか、ステンレス製のものやABS樹脂素材のものなら気づいたときにすぐに汚れを拭きとれます。人が集まるリビングなど、特に清潔な状態を保ちたい場所におすすめです。

毎日使うものだからこそ、お手入れがしやすく、手軽にきれいにできるのは大きなメリットといえます。

「洗える素材」なら衛生的に使える

ファブリック素材のカーテンタッセルは、洗えるものが多く乾くのも早いので、いつも清潔に保ちたい方におすすめです。綿・麻などの天然素材なら洗濯機で手軽に洗え、子ども部屋にもぴったり。

また、素材自体が柔らかく、カーテンを傷めないという点もメリットです。

【4】どんなカーテンを留めるかチェック

出典:Amazon

カーテンタッセルでどんなカーテンを留めたいのかによっても、みるべきポイントが変わってきます。まず、レースカーテンなら薄くて軽いのでカーテンタッセルの種類は問いません。繊細なレースを傷つけないよう、引っかかりやすい装飾がついたデザインなどは避けたほうがよいでしょう。

一方で、遮光タイプなどの厚手で重みのあるカーテンを留めたい場合は、固定力が重要。クリップタイプならクリップの幅におさまるかなど、カーテンタッセルの種類によって固定力を見極めるポイントも異なります。フックタイプやワイヤータイプなら、厚みに関係なく固定できるのでおすすめです。

エキスパートからのアドバイス
必要なタッセル数はカーテンスタイルに合わせよう

【エキスパートのコメント】

ここでご紹介したような、単品で購入するタッセルは、一本単位で販売されている場合がほとんど。なぜなら、カーテンのスタイルによって必要な本数が異なるからです。

例えば片開きカーテンなら、1窓につき1本のタッセルで O.K.ですが、両開きカーテンなら1窓につき2本のタッセルが必要なので、注文する際には数量をよく確認しましょう。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)