メルペイが東京・高円寺商店街をジャックして、各種キャンペーンを提供する「高円寺メルペイ通り第2弾キャンペーン」が、7月26日から31日にかけて実施される。高円寺一帯の8つの商店街にある200店舗でキャンペーンが実施され、メルペイ利用で割引やサービス提供などが行われる。

  • 高円寺の商店街を期間限定でジャックしたメルペイ

メルペイは、4月には東京・原宿の竹下通り商店街とのキャンペーンを実施しており、6月には高円寺にあるルック商店街でキャンペーンを実施したが、今回はそれを拡大。高円寺一帯の商店街を巻き込んで大々的なキャンペーンとなった。

同商店街には800~1,000店舗があるとされており、そのうち200店舗がメルペイに加盟。そしてそこから50店舗が、キャンペーン期間中に各種サービスを提供する。商店街の街頭などに掲示されているのぼりは、期間中メルペイ一色となり、大きくアピールされている。

  • メルペイのキャンペーン参加店舗

キャンペーン対応店のひとつ、「HATTIFNATT -高円寺のおうち-」では、普段は有料のケーキへのメッセージプレートが、メルペイを利用することで無料で注文できる。HATTIFNATTをはじめ、高円寺商店街の店舗は現金払いの店が多かったが、ルック商店街でのキャンペーンで160店がメルペイに対応して、今回はさらにそれを200店に伸ばした。

  • 参加店舗のHATTIFNATT -高円寺のおうち-

  • メッセージプレートが無料に

  • 同じく参加店舗の一つ、インテリア雑貨店の「malto」

  • 店舗掲示型(MPM)のmalto。キャンペーン期間中はメルペイ払いで200円オフI

  • COFFEE CONE TOKYOもメルペイ払いで200円引きに。昨年からPayPayも導入していたが、メルペイで利用客拡大を期待する

これまで現金払いだった店舗でも、特に若い店主などは何らかのキャッシュレス決済への対応を必要と考えていたようで、今回のキャンペーンに合わせて初めてキャッシュレス対応としてメルペイを導入した店舗も多いようだ。

また、高円寺周辺はメルカリの利用が多いエリアだという。実際、今回取材した店舗のスタッフは一様にメルカリを使っており、なじみ深かったり、信頼があったりと、メルカリの知名度が加盟店拡大に寄与したようだ。

メルペイは1.5%の決済手数料が必要となり、同じコード決済サービスの中ではコストがかかる。しかし、取材した店舗ではそれにともなう利用客の増加や客単価の拡大を期待する。店舗スタッフ自身がメルカリに親しんでいるため、メルカリの売上を支払いに使えるメルペイでの利用拡大を想定しているようだ。

新高円寺通商店街振興組合で高円寺ルック商店街の理事である中澤一也氏によれば、「逆に0%の手数料だと(決済事業者側が)何で儲けるのか不安を感じる」という声もあるそうで、一定の決済手数料が安心感にもつながるそうだ。

  • 商店街のキャッシュレス対応を推進していきたいと意義混む中澤氏

今回のキャンペーンは7月31日までだが、各店舗のメルペイ対応は継続するため、高円寺商店街で買い物する際には、メルペイユーザーは積極的に活用すると良さそうだ。

  • HATTIFNATT -高円寺のおうち-でメルペイ払いをしているところ。こちらはユーザー提示型(CPM)で、店舗がタブレットなどでコードを読み取る。若いスタッフが多いせいか、どの店でもアプリは簡単で特に使い方は迷わないという声が聞かれた