7月25日、来年に迫った東京2020オリンピックの大会本番を想定した暑さ対策の検証が、ビーチバレーボールのワールドツアーが開催中の東京都品川区の潮風公園で行われた。この日は30度を超す猛暑日で、絶好のテスト日和となった。
会場の暑さ対策として、休憩用にサーカス型のテントを設置し、ウォーターサーバーや扇風機などを備える。ウォーターサーバーは「東京水」で、利根川水系の浄水場の水だという。
会場の入り口付近では、大型ミストタワーによるミストの噴霧を行い、来場者には暑さ対策グッズとして、扇子や冷却パック、水で濡らして使用する冷感タオルが配布される。熱中症などの体調不良には、医師が常駐する救護所を設置し対応を行う。
入場者の手荷物検査場の暑さ対策も公開され、観客役の約150名が実際に検査を受けた。テント内で熱中症予防として WBGT(暑さ指数)の測定を実施。また、検査場には「フラワーレーンプロジェクト」として鉢植えのあさがおを配置し、見た目の涼を感じさせる工夫がなされた。
組織委員会の担当者は、今日の検証について「手荷物検査で暑さという観点から、どういうことができるかをチェックした。子どもや車いすの方の大変さなど多くの学びがあった」とコメントし、東京都環境局の担当者は「暑くなったので、実践的なテストができたと思う。ミストなど各所のグッズについては使われた人に感想を聞いて、より良いものにしていきたい」と感想を述べた。