オリンピック開幕まで残り1年となった7月24日、東京国際フォーラムでは競技体験プロジェクト「東京2020 Let’s 55~レッツゴーゴー~ オリンピック1年前スペシャル!」が開催された。オリンピックの17競技21種目をテーマにしたブースが立ち並び、多くの親子連れで賑わっていた。
面白そうな競技が目白押し!
競技体験ブース(地下ロビーギャラリー)の模様からお伝えしていこう。バレーボール女子日本代表チームのオフィシャルスポンサーである野村ホールディングスは、子どもから大人まで楽しめるバレーボール体験コーナーを設置。柔らかいビニールボールをサーブして的を倒すという内容で、子どもたちが楽しそうに得点を競い合っていた。
LIXILのブースでは、テニス未経験者でも気軽に楽しめるゲームを用意。テニスラケットで打ったボールが穴に入った回数に応じてLIXILオリジナルの錦織圭さん関連グッズなどが進呈された。
東京2020オリンピック聖火リレーのプレゼンティングパートナーである日本電信電話(NTT)のブースでは、聖火リレートーチと一緒に記念写真を撮ることができるフォトスポットを提供。並んで仲良く映る母娘や、本物のトーチを手にして「結構、重いんだ」と素直な感想を口にする小学生の姿があった。
ダウ・ケミカルが提供するホッケーのブースでは、ホッケーを支える科学や競技の歴史を紹介。トップ選手からスティックさばきを教えてもらう機会もあった。普段、あまり触れることのない珍しい競技に、子どものみならず大人も興味津々の様子だった。
日本電気(NEC)のブースでは、2008北京大会、2012ロンドン大会に出場したトランポリン選手の上山容弘さんによるデモンストレーションが実施された。現在は今年11月に開催される世界選手権に向けて激しい筋トレをしている最中だという上山さん。トランポリンを多くの人に知って欲しいという思いから、トレーニングの合間を縫ってイベントに来場した。
「トランポリンは抱え型、屈伸型、伸身型の飛び方で、10回連続で異なる技を行う競技です」と説明すると、実際にデモンストレーションを披露。東京国際フォーラムの高い吹き抜けを利用して、気持ちよさそうに身体を宙に舞わせると、会場からは大きな拍手がおくられた。
日本ウエイトリフティング協会では、子ども向けに重量挙げの体験イベントを実施した。用意したのは3種類のバーベル。年齢や身体つきに応じて、これらを来場した子どもたちが元気よく上げていった。このほか、世界記録(260kg)のバーベルを展示。複数の子どもたちが協力して持ち上げられるか挑戦した。
スポンサー企業が趣向を凝らしたブースを設置
地上広場にも、数々の体験スペースを用意した。大日本印刷では、誰もが簡単・安全にフェンシングを体験できるスマートフェンシングのブースを設置。柔らかい剣を使って、小学生が対戦を楽しんだ。チャンバラが好きな男の子なら、興奮間違いなしだろう。
日本郵政は、東京2020オリンピックで初めて採用される「3 x 3 バスケットボール」の体験スペースを提供。現役の選手、DJ、MCがマイクで会場を盛り上げる中、子どもたちは大きなバスケットボールを抱えて、頭上のリングめがけて精一杯投げていた。
青空の下、元気な声が響いていたのが、毎日新聞社が設置した空手のブース。空手経験者の子どもたちが真っ白な道着を身にまとい、大人顔負けの迫力で”型”を披露していた。
凸版印刷では、ラグビーボールを投げて穴を通過させるラグビーチャレンジを開催。見事にボールが穴を通過すると、成功を祝う映像と音が流れた。
フェンシング(エペ)で、東京2020オリンピック出場を目指すアスリートの宇山賢さんは、三菱電機の社員。そこで同社では、フェンシングの試合で実際に使われている剣を使って電子ターゲットを突く体験の場を提供した。
このほかにも東京国際フォーラムの会場には、バドミントン(JTB)、自転車競技(KNT-CTホールディングス)など、子どもから大人まで、オリンピック競技を楽しみながら体験できるブースが複数設置されていた。
東京2020組織委員会では定期的にイベントを実施しており、今回が実に6回目の開催となる。来場した子どもたちには、夏休みの楽しい思い出になったに違いない。