東京商工リサーチはこのほど、2019年3月期決算国内銀行81行「平均年間給与」調査の結果を明らかにした。同調査は国内銀行の有価証券報告書などで、従業員数、平均年間給与、平均年齢が判明した81行(大手行6行、地方銀行48行、第二地銀27行)を対象に集計、分析したもの。

  • 平均年齢を基にした年代別の平均給与(40歳以上)

    平均年齢を基にした年代別の平均給与(40歳以上)

国内銀行81行の2019年3月期の平均年間給与(基本給与+賞与・基準外賃金、以下、平均給与)は609万5,000円だった。前年同期の607万7,000円より1万8,000円(0.2%)増加している。中央値は613万5,000円で、前年同期(611万5,000円)より2万円上昇した。

大手行6行のうち3行、地方銀行48行のうち24行、第二地銀27行のうち19行の合計46行で、前年同期の平均給与が増加した。

  • 平均年齢を基にした年代別の平均給与(39歳以上40歳未満)

    平均年齢を基にした年代別の平均給与(39歳以上40歳未満)

業態別に見ると、大手行が前年同期比2万円増(759万7,000円、中央値769万6,000円)、第二地銀が同8万円増(554万9,000円、同539万1,000円)増加。地方銀行は同1万8,000円減(621万4,000円、同624万4,000円)で、唯一の減少となった。

大手行と比較すると、地方銀行は138万3,000円(前年同期134万5,000円)、第二地銀は204万8,000円(同210万8,000円)の差がある。

平均給与の増加額をみると、最も高いのが東京スター銀行の130万2,000円増(796万4,000円→926万6,000円)だった。以下、佐賀共栄銀行44万9,000円増(466万2,000円→511万1,000円)、西京銀行44万4,000円増(494万4,000円→538万8,000円)と続く。

一方、最も減少額が大きかったのは、投資用不動産で不正融資が発覚したスルガ銀行の71万6,000円減(800万8,000円→729万2,000円)だった。

平均年齢を基にした年代別の平均給与トップは、40歳以上が東京スター銀行926万6,000円(平均年齢41.8歳)、39歳以上40歳未満が常陽銀行699万5,000円(同39.3歳)、38歳以上39歳未満が三菱UFJ銀行771万5,000円(同38.1歳)、38歳未満が三井住友銀行820万3,000円(同36.7歳)だった。

  • 平均年齢を基にした年代別の平均給与(38歳以上39歳未満)

    平均年齢を基にした年代別の平均給与(38歳以上39歳未満)

  • 平均年齢を基にした年代別の平均給与(38歳未満)

    平均年齢を基にした年代別の平均給与(38歳未満)