KNT CTホールディングス傘下の「近畿日本ツーリスト」と「クラブツーリズム」が、東京2020オリンピック競技大会の観戦券にホテルの宿泊などがついた「東京オリンピック公式観戦ツアー」の抽選販売の受付を、7月24日より開始。22日に都内で発表会が行われ、ツアー内容を紹介。ゲストにはスポーツクライマーの大場美和さんが登場し、追加競技となったスポーツクライミングの魅力を語った。
ツアー商品の開発を担当した同社の国内旅行部長・酒井博さんは発売記念商品である「制覇シリーズ」と、抽選受付を開始する関連商品について説明。「制覇シリーズ」では40ヶ所すべての競技会場で観戦できる1人202万円のプラン「競技会場コンプリートコース19日間」や、オリンピック全33競技を観戦できる180万円のプラン「競技観戦コンプリートコース17日間」など、東京2020大会を徹底的に楽しみ尽くせる6コースを用意したとのこと。
酒井さんは今回のツアーについて「オリンピックの観戦ツアーは最寄駅から会場まで遠い場合や、競技会場に持ち込めない手荷物がある場合もあるため、オリンピックならではの手法で企画する必要がある」とし、「競技のスケジュールや競技会場への移動手段、時間の調整など、当社が過去のオリンピック大会のツアーで培ってきた経験が生かされた商品です」と語った。
ゲストには、「校舎をよじ登る女子高生」として2017年に出演したCMが話題となり、現在はスポーツクライミングの普及活動を精力的に行うフリークライマーの大場美和さんが登場。観戦ツアーについて、「全競技を制覇できるというのはすごいですよね。自分ではチケット1枚取るだけでも大変ですし、それだけの競技の日程を調整するなんて不可能に近い。移動・宿泊も全てやってくれるので、あとは本当にオリンピックを楽しむだけですね」とコメントした。
また、東京2020大会で追加競技となったスポーツクライミングについて聞かれると、「私がW杯に出場していた時から一緒に戦っていた楢崎智亜選手や野口啓代選手は、その時からずっと活躍している選手でW杯での優勝経験も何度もある選手。さらに若い世代15、16歳くらいの選手も世界で活躍していて。層も厚くなっているので男女ともにオリンピックでメダルの可能性がかなり高いと思います」と、期待を寄せていた。
発表会の最後では、大場さんが会場に隣接するクライミングカフェ「VILLARS Climbing 有明店」で、ボルダリングを披露。ツアーの競技体験に含まれるARボルダリングにもチャレンジした。
この日、怪我をしている左足をかばうように歩いていた大場さんだが、急な傾斜をあっという間に登り、司会を務めていたボルダリング歴6年というクライミング芸人・篠原和貴さんは、「左足を使わずに登れる課題じゃないですけどね。すごい……両足を使ってもかなり難しいですけど」と驚きの表情。大場さんは「全然楽勝です。壁にいる方がラクでした」と余裕のコメントで、会場を盛り上げていた。