Pixelmator Teamは7月23日、同社のMac用グラフィックスソフトのアップデート「Pixelmator Pro 1.4 Hummingbird」の提供を開始した。macOSの「写真」アプリ用の機能拡張、新しい拡大/縮小ツールを備える。他にも、切り抜きツールの改良、レイヤー化されたファイルの挿入など、数多くの改善が加えられている。Mac App Storeでの価格は4,800円、Pixelmator Proユーザーは無料でアップデートできる。
macOSの標準ソフトである「写真」には、機能拡張を通じてサードパーティが写真やビデオを編集する機能を提供できる。Pixelmator Pro 1.4をインストールすると同ソフトの機能拡張が追加され、「写真」アプリにおいてPixelmator Proのほぼ全てのツールや機能を用いて写真を編集・加工できる。利用するには、macOSの「システム環境設定」の「機能拡張」で「Pixelmator Pro」にチェックマークを入れて機能拡張を有効にし、「写真」アプリで写真を開いて編集する際に3点ボタンから「Pixelmator Pro」を選ぶ。
拡大/縮小ツールは、画像上でボックスを描くだけで、そのエリアにズームインでき、またナビゲータ画面で拡大エリアを移動させられる。キーボードショートカットと組み合わせて同ツールを活用することで、拡大/縮小を繰り返して細部を加工するような作業がやりやすくなる。
切り抜きツールはデザインが刷新され、新たに「削除」モードを選べるようになった。切り抜きのデフォルトである「非表示」モードは画像を壊さずにトリミングでカットした部分を非表示にするだけなので、何度でもトリミングを繰り返せる。削除モードはトリミングすると元画像を切り抜くため、編集を保存すると元に戻せなくなる。
レイヤー化されたファイルの挿入は、既存のPixelmator Proドキュメントのキャンバスまたはサイドバーにドラッグ&ドロップするだけ。PXD、PXM、SVG、PSDなど、幅広いファイル形式をサポートする。
他にも、新規ファイル作成時の「テンプレートを選ぶ」で、iPhone、iPad、Mac、Apple Watchの主なモデルのスクリーンサイズを選択できるようになった。