日本代表(侍ジャパン)の稲葉篤紀監督が22日、都内で行われた世界野球ソフトボール連盟(WBSC)の記者会見に出席し、「2019WBSCプレミア12」と東京五輪への意気込みを語った。
4年に1度開かれ、東京五輪の出場予選を兼ねている本大会。会見では、世界ランキング上位12カ国が参加する「2019WBSCプレミア12」(11月開幕)の日程が発表されたほか、シルバー製の優勝トロフィーが初公開された。
稲葉監督は、「初めて優勝トロフィーを目にし、監督として初参加ということもあって、今たいへん身の引き締まる思いをしています。後悔のないよう、最高の準備をして、熱い戦いをして、優勝に突き進み、東京五輪に弾みをつけていきたい」と気合十分。
さらに、「日本代表のユニホームに憧れる子どもが一人でも増えてほしいと、ひとりの野球人として願っています」と野球人気につながることに期待を寄せ、「スピード&パワー」を掲げるチームの選手選考についても、「選手を試す段階は終わったと思っている。熱い思いを持った選手を選び、勝てるチームをつくっていきたい」と言及していた。
本大会は、Aグループ(米国、メキシコ、オランダ、ドミニカ)、Bグループ(日本、チャイニーズ・タイペイ、ベネズエラ、プエルトリコ)、Cグループ(韓国、キューバ、オーストラリア、カナダ)の3グループに分かれ、総当たり戦の「オープニングラウンド」(11月2日~8日・メキシコ、台湾、韓国で開催)を戦う。
各グループの上位2カ国の計6チームが「スーパーラウンド」(11月11日~16日)に進み、上位6チームは別のグループから勝ち進んだ4チームと対戦し、スーパーラウンドの3・4位チームが3位決定戦、1・2位チームが決勝へ。スーパーラウンド12試合のうち、9試合は東京ドーム、3試合はZOZOマリンスタジアム、決勝と3位決定戦(17日)は東京ドームで行われる。
■WBSC リカルド・フラッカーリ会長 コメント
スポーツの歴史の中でも最も重要な大会のひとつとして、成長している大会です。かつてない重要な試合を目のあたりにすることを期待しています。
■NPB(日本野球機構) 斉藤惇コミッショナー コメント
世界ランキング1位の侍ジャパンにとっては、前回大会3位の雪辱を期す大事な大会。東京五輪で悲願の金メダルをとるために重要な戦いになる。全力を尽くしてもらいたい。野球人口の底辺の拡大のためにも、ダイナミックで迫力あるプレーをお見せすることで、野球の振興につながってほしいと思っている。
■侍ジャパン 山中正竹強化本部長 コメント
プレミア 12で少年たちに夢や希望を与え、野球の力や価値を伝えるプレーをしてもらいたい。そして東京五輪の金メダルへのステップにしてほしい。