お笑いコンビ・千原兄弟の千原ジュニアが、23日に生放送されたTBS系情報番組『ビビット』(毎週月~金8:00~9:55)で、前日に吉本興業・岡本昭彦社長が開いた会見についてコメントした。
番組冒頭では、「社長が会見を開いたことは良かったと思います」と一定の評価を示したジュニア。番組が300人に実施たアンケートで、24.3%が「納得した」と回答したことに「ビックリ」と驚きをあらわにし、神妙な面持ちで「記者会見としては、非常に残念な記者会見やったなと思います」と淡々と総括した。
岡本社長の会見は5時間半の長丁場に及ぶも、記者との質疑応答が噛み合わずに、所属芸人からも不満が続出。ジュニアはその原因を、「中1日でやったことがすべての間違いやったんじゃないかなと。拙速すぎる」と冷静に分析し、「最初にやられた宮迫さんと亮の会見が正解で、あれがすべてでそれとの答え合わせみたいな感じになってるんで、もう1回、宮迫さんと亮と岡本・藤原のダブルで記者会見やるしかないですね」と4人での仕切り直しを提案した。
また、会見で記者からの「トップを辞めて、なぜ体制を一新しないのか。岡本さんが社長を続けることでしかできないことは?」という質問に、岡本社長は「うーん……」とたっぷり間をとって、「みんなにあとで聞いておきます」と言い放ったことが話題になっているが、ジュニアはこのことについても、「ちょっと笑いを狙いにいって滑ってるんですよ。もっとウケると思ったんじゃないですか?」と捉え、「『テープ回してんちゃうやろな』と言ったというのも、本当に冗談だとしたら、“緊張”に“緊張”やから。“緊張”に“緩和”で初めて笑いが生まれるわけで。本当に履き違えた、ただただ面白くない人ということですよね」とバッサリ切り捨て、スタジオの笑いを誘う。
一方で、司会のTOKIO・国分太一から、「今一番思っていることは?」と問われると、「この騒動を早くいじって笑いにして、宮迫さんや亮と一緒にできる日が一日も早く」と願うジュニア。「やったことは悪いから謹慎はもちろんですけど、スリムクラブと2700の無期限謹慎は、家族もいて子供もいてこんな生殺しはないと思う。辞めることもできない。無期限をとって期限を決めた謹慎で、その間本当にいろんな方向で反省してもらって、また真栄田に社長が『謹慎せんで、いいよ!』とやってくれる日が来るのが1日でも早かったらいいなと思います」と後輩たちの処分軽減を求めた。
約6,000人のタレントと約1,000人の社員を抱える吉本興業。ジュニアは、「吉本の良い所」として、「それだけ先輩がいるので、後輩が先輩を選べるんですよ」と挙げ、「もっと良い所は『この人ちょっと違うな』と思ったら離れていける。小さい事務所だったら上も決まっているし、そういうわけにはいかない。吉本はそれだけいるので、後輩が先輩を選べるのがすばらしい所」と解説。
その上で、「4つ、5つ会社作って。劇場でやっていきたい芸人もいれば、テレビでやりたいやつもいる、配信でやりたいとか、営業でとか。自分に合った会社、『あの社長の下でやりたいな』とか芸人が会社を選べるようになったらいいのになと。一人で6,000人、1,000人以上の社員は無理なんじゃないか。クセ強い6,000人ですからね」とそれぞれの得意分野で分社化することも提案した。
「ボロクソ言うてますよ」と所属芸人がSNSを通じて会社や社長への不満を次々に発信している事にも触れたジュニア。「もっと俯瞰で見ると、そこまで自分ところの社長のことをボロクソ言うてる芸能事務所もないですよね。という自由さ。そこも踏まえて吉本の良い所でもあるというか」と別の長所を挙げ、「俺も好きなこと言えますし、何の忖度もなく」とコメンテーターとしても自由な発言ができる理由についても言及していた。