7月20日(土)、東京都江東区にある豊洲ぐるり公園で「STAR ISLAND 2019」が開催された。“感覚拡張型エンターテインメント”と題された同イベントでは、日本の伝統である「花火」と、最新テクノロジーである「3Dサウンド」「ライティング」「ショーパフォーマンス」をシンクロさせており、訪れた人たちは別世界にいるような体験を楽しんでいた。
開演待ちの観覧客を楽しませる食べ物とパフォーマンス
豊洲市場を囲む形で、海沿いに円形に広がる豊洲ぐるり公園。この広大な敷地の約半分ほどを利用して開催された「STAR ISLAND 2019」。実力のある花火師やミュージシャン、ダンサーやパフォーマー、アスリートら総勢100名が集結し、五感を刺激するエンターテイメントを繰り広げる。テラス席や芝生席、飲食付きのシートなど花火の見方が変わる10種のシートチケットと、専用シートを使って自由な場所で見られるチケットが販売された。
本番となる「STAR ISLAND HANABI SHOW “2019:A SPACE ODYSSEY」は19時30分開演だが、開場は16時。観覧客はそれまでの間、豊洲ぐるり公園内の飲食スペースや事前に購入したシートで食事を取ったり、キッズエリアで子供と遊んだり、ヴァイオリニスト、チェリストによる演奏を楽しんでいた。
17時を過ぎると、パフォーマンスクリエイトカンパニー「ICHIZA」によるホスピタリティパフォーマンスが開始。会場を移動しつつジャンピングスティルと、ジャグリング、ラート、アクロバットなどを披露し、観覧客から喝さいを浴びていた。
火と光と音楽とダンスが織りなす魔法のような空間
19時を過ぎると日も落ち、豊洲ぐるり公園は一転して花火大会の風情に。19時30分には照明が落とされ、3Dサウンドに乗せたモノローグとともに、客席の約200m先という至近距離で一発目の花火が打ち上げられた。
ステージでは新体操選手やポールダンサー、パフォーマー、雷炎集団「かぐづち -KAGUZUCHI-」らによるパフォーマンスが展開され、海上では12連LEDカイト(凧)とLEDスーツを身につけたアクアボーダーが飛び交った。
3Dサウンドとライティングに乗せたパフォーマンスと打ち上げられる花火が夜空を彩り、夜の海辺はまさに別世界の様相。1時間30分にも及ぶエンターテインメントショーながらも、観覧客は12,000発の花火が終わるまで心奪われるように空とステージを見つめていた。
「STAR ISLAND」は2019年で4回目の開催。毎公演チケットは完売しており、2018年末には海外進出も果たしている。興味を持った方は、ぜひ次の開催をチェックして欲しい。