サバ缶人気、衰えませんね! タイミング悪くスーパーへ行くと品切れの張り紙が貼られていることもあるなど、ブームはまだまだ続きそうです。そんな中、以前実施したサバの水煮缶の食べ比べで、缶ごとに意外に特徴の差があることを知った筆者。「味噌煮缶ならもっと味に違いが出ているのでは?」と気づき、さっそく調べてみることに!
そこで今回は、スーパーで購入したサバの味噌煮缶6種類を食べ比べしちゃいます! 比較のポイントは「ボリューム感」「甘味」「味噌の濃さ」「脂のノリ」「身のやわらかさ」の5点。それぞれの個性を5段階で評価します。
まずは見た目で一気に比較!
食べ比べる前に、見た目にはどの程度の違いがあるのか知るため、並べてみましたのでご覧ください。
今回チョイスしたのは、
・キョクヨー「さばみそ煮」(左下)
・いなば「ひと口さば みそ煮」(左上)
・伊藤食品「美味しい鯖味噌煮」(中央下)
・HOKO「日本のさば味噌煮」(中央上)
・マルハニチロ「月花さばみそ煮」(右下)
・ニッスイ「スルッとふた SABA さばみそ煮」(右上)
以上の6種類。こちらを開けてみると……
中身はこのようになっています。左下の「さばみそ煮」と右下の「月花さばみそ煮」の2つは汁のとろみが強く、濃厚な気配。中央上の「日本のさば味噌煮」と右上の「スルッとふた SABA さばみそ煮」はやや白っぽい汁ですね。缶が大きいこともあり、下段の3種類は身だけでなく汁もたっぷり入っているので、汁を料理に使いたいときはこちらを選んでもいいかも。ちなみに、一番缶に身がぎっちり入っていたのは中央下の「美味しい鯖味噌煮」でした。
キョクヨー「さばみそ煮」
まずはキョクヨー「さばみそ煮」(参考価格:税込181円)を食べてみます。内容量は190g(固形量140g)。信州産の合わせ味噌、砂糖、塩で味がつけられています。
汁をひと口飲んでみると、どろっとしていてかなり濃厚。しょっぱさも甘さも主張しているタイプで、豊かな味噌の風味やコクを存分に感じられます。サバの身にもしっかり味が染みていますね。そのままで食べるにはやや塩分が強めかも? ですがご飯と一緒に食べてみたら相性抜群! 食感はかなりやわらかめでした。
ボリューム感 ★★★★☆
甘味 ★★★★☆
味噌の強さ ★★★★☆
脂のノリ ★★★☆☆
身のやわらかさ ★★★★☆
100g当たり……126~252kcal/たんぱく質16.0g/脂質4.0~18.0g/食塩相当量1.2g
いなば「ひと口さば みそ煮」
次は、いなば「ひと口さば みそ煮」(参考価格:税込128円)を食べてみます。内容量は115g(固形量65g)で、味付けは味噌、砂糖、しょうが、調味料。小さめのサバを食べやすいひと口サイズにカットしている商品。1缶100円程度で購入できるお店もあるなど、気軽に手に取りやすいサバ缶かと。
まず汁を飲んでみると、ほかのサバ缶に比べて明るく赤めの色をしていたことから想像していましたが、はっきりと甘めな味付け。身はサバの風味がふんわり感じられるので、かなりバランスよく味が染みている印象。細切りにされたしょうがの爽やかさが、味噌の甘みとマッチしてめちゃくちゃ箸が進みました! 身はややかためだったので意外に食べ応えも○。
ボリューム感 ★★☆☆☆
甘味 ★★★★☆
味噌の強さ ★★★☆☆
脂のノリ ★★★☆☆
身のやわらかさ ★★☆☆☆
100g当たり……195kcal/たんぱく質17.1g/脂質8.9g/食塩相当量1.4g
伊藤食品「美味しい鯖味噌煮」
次は伊藤食品「美味しい鯖味噌煮」(参考価格:税込193円)を食べてみます。内容量は190g(固形量140g)で、味付けは辛口の津軽味噌、砂糖、塩。高級そうな見た目に反してお値段はお手ごろ。
やや黒っぽい汁を飲んでみると、かなりサラサラ系です。若干オイリーな感じで、味もほかのサバ缶に比べてずいぶんとまろやか。上品さの漂う風味で、サバの旨みもしっかり感じられます! 身はやわらかさもありつつ、かむごとにキュッとほぐれるのが分かるいい食べ心地。量はありますが、口当たりが軽いので1缶ペロリと食べられました。おつまみとしてこちら単体でも◎。
ボリューム感 ★★★★☆
甘味 ★★☆☆☆
味噌の強さ ★★☆☆☆
脂のノリ ★★★★☆
身のやわらかさ ★★★☆☆
100g当たり……210kcal/たんぱく質15.2g/脂質14.7g/食塩相当量1.0g
※食品環境検査協会分析値
HOKO「日本のさば味噌煮」
次はHOKO「日本のさば味噌煮」(参考価格:税込181円)を食べてみます。内容量は190g(固形量140g)で、信州産味噌、砂糖、調味料で味付けられています。
汁を飲んでみると、かなり甘味が強くてビックリ。味噌田楽や、なんとなくみたらし団子を彷彿とさせる甘さです。味噌の味わいがかなり主張しているので単体だと少し食べにくいかも? なのでおつまみで、というよりはおかずとして楽しむのがオススメ。身はとてもふんわりとしていて、箸で持つとふにゃりと崩れました。
ボリューム感 ★★★★☆
甘味 ★★★★★
味噌の強さ ★★★★☆
脂のノリ ★★★☆☆
身のやわらかさ ★★★★☆
1缶(190g)当たり……469kcal/たんぱく質:26.6g/脂質34.0g/食塩相当量2.1g
※サンプル品分析による推定値
マルハニチロ「月花さばみそ煮」
次はマルハニチロ「月花さばみそ煮」(参考価格:税込300円)を食べてみます。内容量は200g(固形量150g)で、味付けは信州産味噌、砂糖、調味料、香辛料抽出物とのこと。今回の食べ比べで一番内容量の多いサバ缶です。
汁を飲んでみると、かなり濃厚! コク深く、甘さもほのかな塩気もごはんと合わせるのにちょうどいい濃さ。肉厚な身は、強くかまなくても口の中でやんわり解けます。この絶妙なやわらかさ、好みの具と混ぜてペースト状にしたものをパンに乗せて焼く「サバ味噌煮トースト」にもピッタリでは……などと考えていたら公式サイトですでに紹介されていました。さすがわかっていらっしゃる……! もちろんそのまま食べてもとっても美味ですよ。
ボリューム感 ★★★★★
甘味 ★★★☆☆
味噌の強さ ★★★★★
脂のノリ ★★★★☆
身のやわらかさ ★★★★☆
1缶(200g)当たり……480kcal/たんぱく質30.0g/脂質33.2g/食塩相当量2.0g
※推定値
ニッスイ「スルッとふた SABA さばみそ煮」
次はニッスイ「スルッとふた SABA さばみそ煮」(参考価格:税込203円)を食べてみます。内容量は150g(固形量110g)で、味付けは味噌、砂糖、塩、しょうがペースト、調味料。特殊なフタが付いており、子どもでも安全に開けられそうなサバ缶となっています。
汁を飲んでみると、甘さが強めですがそこそこのしょっぱさもあります。ただ味噌の濃さ的には控えめなほうで、しょうがの風味もほんのりなのでしっかりサバの風味が楽しめます。今回の食べ比べの中ではかなり身がしっかりしていてかみ応え◎。見た目以上の満足感がありました。崩れにくいので混ぜ物系の料理を作るときに活躍しそうです!
ボリューム感 ★★★☆☆
甘味 ★★★☆☆
味噌の強さ ★★★☆☆
脂のノリ ★★★☆☆
身のやわらかさ ★★☆☆☆
1缶(150g)当たり……226kcal/たんぱく質27.2g/脂質8.0g/食塩相当量1.9g
※サンプル品分析による推定値
今回はサバの味噌煮缶6種類を食べ比べました。サバの味噌煮はそのまま食べてももちろんおいしいですが、最近はカレーに入れたりチャーハンに入れたりさまざまなレシピが書籍やネットで紹介されています。興味があれば、ぜひ味噌煮缶の可能性を広げてみてくださいね。