ダンスボーカルユニット・M!LKが21日、お台場 ダイバーシティ東京にて9thシングル「かすかに、君だった。」のリリースイベントを行った。
M!LKは2014年に結成されたスターダストプロモーションに所属する板垣瑞生、佐野勇斗、塩﨑太智、曽野舜太、山中柔太朗、吉田仁人、宮世琉弥からなる7人組ボーカルダンスユニット。
この日はリリースイベント最終日という事で、お台場の野外広場には彼らを一目見ようと多くの観客が詰め掛け、スタート前から大きな熱気と期待に溢れていた。そうした中、元気良くメンバーが走りながら登場し、勇斗の「盛り上がっていきましょう!」という一言でライブがスタートする。
1曲目は一気に会場を盛り上げるに相応しいアップテンポチューン「Brave Saga」。メンバーもステージぎりぎりの最前列に駆け寄ったり、会場全体へまんべんなく目配せをしながらダンスを一緒に踊るよう促し、観客を煽り続ける。それを受けて会場のボルテージも一気に上昇、会場には大きな一体感が作り上げられていく。続いて2曲目「ジャングリズム」。かわいらしさとクールなカッコよさが共存したダンス・表情を見せていくが、時折メンバー同士が笑顔で顔を見合わせつつ、楽しそうにしている様子も見られた。
2曲のパフォーマンスを終え、MCへ。リリースイベント最終日に、メンバーたちもハイテンション気味。塩﨑が「ラストー!」と2回も大絶叫をしたかと思えば、自己紹介をいつも以上にテンション高めに行った吉田に対して、メンバーは驚きつつも「良いよ良いよ!」と盛り上げる。また板垣は、吉田に対してマイクを使わず話しかけ「マイク使お!?」と吉田につっこまれたり、前日のリリースイベントで蜂に刺されてしまった事に触れ「俺の唯一の弱点、“アキレス腱”を刺された」と苦笑いで明かすなど、自由でマイペースな様子を見せる。
続けて今回のリリースイベントツアーで行われている“ゲーム”コーナーに突入。この日は目隠しをした“チャンバラゲーム”が行われた。なおM!LKはメンバー全員が個性豊かなキャラを持ち、全員が“わきゃわきゃ”と自由に振る舞う姿も魅力の1つ。この日のゲームでもそうした姿を見せてくれ、観客を大いに盛り上げた。
まず塩﨑・吉田・山中の3人と、佐野・板垣・宮世・曽野の4人の2チームに分けられる事が発表されると、早速板垣が「(相手チームである)そっちのメンツの方が良い…」とボヤき出し、会場の笑いを誘う。
その後、塩﨑・吉田・山中がゲームの準備をはじめるも、剣を手にした途端に笑顔で嬉しそうに刀を振り出す太智を見て、会場から笑いが起こる。また目隠しをして不安そうにしている3人を見て、他のメンバーがすかさず「俺、仁人君!」「俺は柔太朗!」と素早くアシストを名乗り出て助けるなど、チームワークの良さも見せる。そうした中、突然「俺、“み! るきーず”!」と、客席近くに駆け寄るお茶目な姿を見せる佐野の姿も。
吉田・塩﨑・山中による勝負を制したのは吉田。その後、佐野・板垣・宮世・曽野で勝負を行うが、それぞれキャラが発揮され、会場は大きな笑いに包まれる事に。佐野は塩﨑に「勇斗君、目隠し苦手だったんだ!」と言われるほど慎重すぎる姿を見せ、アシストするメンバーが肩に触れただけで大きく驚いたり、なかなか誘導してくれないメンバーに対して「誰か教えてよ!」と焦り気味に大きな声を挙げたり、普段とは異なる一面を見せる。
板垣はゲームがスタートした途端、床に寝ころびだすというまさかの作戦に出る。これを見たメンバーは「余裕だな!」と驚きながらもツッコミを瑞生に入れる。舜太もメンバーがいない方向ばかりウロウロしてしまっていたが、ある時、すかさず人の気配を察して一気に切りかかる姿を見せた。しかしこの時切りかかった佐野と板垣は目隠しを外しており、どちらが相手を切ったのか議論をしていた最中。会心の一手を放った曽野だったが、間の悪さから絶妙な“笑い”を取る結果となってしまった。
最終的に4人でのゲームを制した宮世は、そのまま吉田との最終決戦へと突入。宮世は目隠しをしながら、果敢に吉田へ切り込み、時には人の気配がすれば吉田以外のメンバーにも切りかかる事から「本当に怖い」と他のメンバーからも恐れられるほど、積極的な姿を見せる。
これを見た塩﨑は観客へ「みんな、琉弥に(吉田の場所を)教えてあげて!」と応援を呼びかけるも、これを聞いた吉田はすかさず「何で琉弥なんだよ!」と強めな口調で塩﨑に抗議。会場からは大きな笑いが起きた。
そしてサドンデスを経るほど白熱した様子を見せながらも、最終的に勝負を制したのは宮世。勝者である宮世には、現在行われている『CHANGE, MEMBER COLOR』というファンからの投票によってメンバー自身がイメージカラーを選ぶ事ができるイベントにおいて、期間限定でポイントが1.5倍となる特典が与えられた。
そして、ライブのラストは7月17日に発売されたばかりの9thシングル「かすかに、君だった。」を披露。ライブを終えたメンバーたちは、リリースイベントを完走した事へ感謝の気持ちを示すように深々と観客へお辞儀をし、名残惜しそうに会場を見渡しながらステージを後にした。