明治安田生命保険はこのほど、夏に関するアンケート調査の結果を発表した。調査期間は2019年6月17~24日、有効回答は20~70代の個人1,680人。
「夏休みに使うお金」を尋ねたところ、全体の平均額は前年比15,743円減の68,071円となり、調査を開始した2006年以降で最低額を記録した。男女別にみると、男性の平均額は同4,028円減の72,845円となった一方、女性は同27,457円減の63,298円と大幅減少し、女性の方が節約意識は強いことがわかった。
夏休みに使うお金を減らす理由は、1位「今後の出費予定に備えるため」(34.6%)、2位「預貯金に回すため」(31.4%)、3位「消費増税が控えているため」(29.6%)。年代別にみると、2位の「預貯金に回すため」の割合は20~30代で高くなっており、特に若い世代で貯蓄志向が強いことが明らかになった。
同社チーフエコノミストの小玉祐一氏は、「老後の資金問題」が話題になり、「中長期的な貯蓄への意識が高まっている可能性も挙げられる」と分析している。
夏休みの日数については、理想は「15.6日間」、現実は「8.1日間」と、理想と現実の間には約1週間のギャップがみられた。夏休みの日数の増減を調べると、82.6%が「変わらない」と回答し、「増える」は10.0%にとどまった。
同調査では「『働き方改革』により、企業の間でも『ワーク・ライフ・バランス』を意識した取組みが進んでいるが、夏休みへの影響はまだまだ限定的のようだ」と分析している。