女優の吉高由里子が主演したTBS系ドラマ『わたし、定時で帰ります。』(4~6月放送)が、ギャラクシー賞のテレビ部門6月度月間賞を受賞した。
同賞では「『定時に帰る』という主人公の“正義”を振りかざすのではなく、さまざまな価値観で仕事をする人たちと折り合いをつけながら、それぞれの人にとっての働く意味を問い直していく。『働き方改革』が叫ばれるなか、本質的な現代日本の労働環境の病理が鋭く描かれていた」と評価した。
また、俳優・金子大地主演のNHK『腐女子、うっかりゲイに告る。』(4~6月放送)も受賞。こちらは「『腐女子』と『ゲイ』という額縁の中に、みずみずしい青春ドラマが描かれた快作。10代男子の心の機微を金子大地がさまざまな涙で丁寧に演じ、ちょっとイタい腐女子の馬力で物語を引っ張った藤野涼子も上等。各話にちりばめられたQUEENの名曲が美しい映像と2人の心象風景にフィットし、キラキラした極上のラブストーリーだった」と講評されている。
ギャラクシー賞は、放送批評懇談会が1963年に創設した、優秀番組・個人・団体を顕彰するもの。6月度はほかにも、『NNNドキュメント’19「裁判員裁判10年~死刑判決はなぜ覆るのか~』(読売テレビ、6月9日放送)、『ETV特集「バリバイ一家の願い~“クルド難民”家族の12年~」』(NHK Eテレ、6月22日放送)が受賞している。