お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が、21日に生放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~)で、お笑いコンビ・雨上がり決死隊の宮迫博之、ロンドンブーツ1号2号の田村亮の謝罪会見について語った。
宮迫と亮は20日、都内で開いた会見で一連の闇営業騒動を謝罪。一方で、吉本興業の岡本昭彦社長から、「全員連帯責任でクビにするからな。それでもええんやったら記者会見やれ。俺にはお前ら全員クビにする力がある」など圧力があったことを告発した。
同番組は通常収録放送で、21日の放送分は吉本興業が宮迫との契約解消を発表した19日に収録していたが、会見で状況が大きく変わったことから、急きょ生放送することになった。
松本はスタジオであらためて会見映像を見た後、「最初の『FRIDAY』が出た時に宮迫に連絡をして」と切り出し、当時宮迫を「誰もお金をもらってないというのは世間の人たちは絶対に納得しない」と説得したと主張。その後も宮迫、吉本側とやりとりをしていたが、「これ以上首を突っ込んでもややこしくなると思って、会社とも連絡をとらなくなって宮迫とも1カ月以上連絡を取らずに」と静観に至った経緯を明かした。
「その間もうちの会社の人間が何度か『こういう状況です』と説明は受けてたんですけど、『ああしなさい』『こうしなさい』とかは一切言わなかった。『分かった。そうか』とは聞いてた」としつつ、「会見を見た時に、僕の知らなかった事実があまりにも多すぎて。これは俺も騙されてたみたいな気になって。このままじゃ吉本は絶対によくない」と危機感を抱いたという。
そして、「この会見を見たからといって、急に手のひらを返すように宮迫と亮のやったことが急に悪から善にとは思ってないですよ」と前置きし、「発端は彼らかもしれないけれども、やっぱりここまで追い込んだ信頼関係がなくなってしまった会社に対しては、これは絶対に良くないし、吉本興業がこのままじゃ本当に壊れていく、潰れていくんじゃないかという危機感はだいぶ持ちました」と率直な思いを語った。
松本にとっての「知らなかった事実」とは、「彼らがあれだけ謝っているにも関わらず、最終的には岡本社長に会ってももらえなかったとか。記者会見をさせてもらえない。するとしても吉本が作った台本の中でしかできない」といった内容。「そんな状況では何の意味もないし、時代を全然読み間違えた会社なのかなと思いました」と厳しい意見を吉本興業側に投げかけていた。