「Miracast」の機能を利用すれば、手もとのAndroid端末に表示される画面そのままをワイヤレスで映し出せます。ホーム画面を操作している様子はもちろん、動画ストリーミングアプリのコンテンツもWi-Fi経由で映せますから、大画面でゲームや映画を楽しみたいときに重宝します。

Miracastを利用するには、送信側(トランスミッター)としてのAndroid端末にくわえ、受信側(レシーバー)の準備が必要です。手もとの映像機器がMiracastレシーバー機能を備えていれば、レシーバー機能を有効にしてからAndroid側で所定の操作を行うと、以降Androidの画面そのままがレシーバー側の画面に映し出されるようになります。

Miracastのトランスミッター機能は、バージョン4.4以降のAndroid OSに標準装備されています。レシーバー機能をサポートする映像機器も、SONYのBRAVIAシリーズやSHARPのAQUOSシリーズといった薄型テレビでサポートされています。製品によっては「スクリーンミラーリング」などと名称が異なることもありますが、互換性は保たれています。

バージョン8.1以降のWindowsも、Miracastのレシーバー機能を標準装備しています。「設定」アプリの「システム」にある「このPCへのプロジェクション」欄で「どこでも使える」を選択しておけば、Android端末側から操作で画面を出力できます。

Miracast対応の映像機器が手もとにない場合は、「Amazon Fire TV」などMiracastレシーバー機能を搭載した小型端末が便利です。HDMI端子と電源用のUSB端子があればいいので、持ち運び可能なタイプのプロジェクターを用意して移動先で活用することもできます。

  • Androidの画面をテレビやプロジェクターへ映すにはどうすれば?

    Miracastレシーバー機能を備えた小型端末を利用すると、アプリを大画面で楽しめます