梅雨が長引くせいで、一向に乾かない洗濯物。部屋に干したタオルはいつまでも湿りがちで、生乾きのにおいも気になる。そんなある日、たまたま見つけたのが小林製薬の抗菌・消臭衣類シリーズ「着る消臭元」だった。「抗菌加工」と「消臭加工」のタオルって、一体どんなタオルなの? 価格も安い。そこで早速、フェイスタオルとストレッチタオルを購入して使ってみた。
着る消臭元とは?
着る消臭元は、すべてのニオイの原因菌に効果があるわけではない。まず、汗臭に含まれる酢酸、イソ吉草酸、アンモニアに対する消臭効果をうたっている。さらに、人体の汗のニオイの原因菌である黄色ブドウ球菌以外にも、部屋干しのニオイの原因菌であるモラクセラ菌に効果があるとのこと。ニオイの原因菌の増殖を抑制する効果が期待できるようだ。
購入したショップは近所のホームセンター。フェイスタオル、ストレッチタオルともに価格は600円+税だった。カラーはフェイスタオルがBLK、NYV、BLU、ストレッチタオルがBLK、GRY、NVYの3色で展開している。
乾いた頬にフェイスタオルを当ててみると、柔らかい肌触り。タオル表面には細かな起毛が確認できる。タオル自体に、においはない。早速、洗顔後に顔を拭いてみた。市販のタオルと同じ感覚でサッと拭いてみると、肌に吸い付くような感触があった。濡れた肌表面の水分を吸収しているのだろう。こするより、押し当てて吹くような使い方が適している。
使用後に洗濯機で洗って部屋干しする。外は相変わらずの雨が続いている。朝干して、夜に帰宅したが、触るとまだ割と濡れている。翌朝、確認してもまだ湿っぽい。この時点で嫌になるが、タオルを嗅いでみると、なるほどにおわない。翌日、乾いたのを確認してまた使うときも、におわなかった。
4回くらい選択した後、出張にも持っていった。ベランダのない滞在先のビジネスホテルでは、部屋干しが必須になる。生乾きでもにおわないという着る消臭元の特徴が、ここでも活かされた。都合、5回の洗濯→生乾きを繰り返したが、いまだにおわない。あくまで筆者の主観だが、効果があるようだ。
一方で、ストレッチタオルはどうだろうか。フェイスタオルで効果が確認できたので、こちらも有効活用したい。リング状のタオルを頭に巻くと、なるほど程よい弾力で締め付ける。女性が風呂上がりに髪を上げておきたいとき、あるいは前髪の長い男性でも。利用シーンは色いろ考えられる。製品の特徴である「においがせず」「肌触りが優しい」機能性を活かして、案外、枕カバーにも良いかも知れない。
ちなみに小林製薬の説明によれば、製品で活用しているのは「持続性抗菌剤 KOBA-GUARD(コバガード)」という技術。なんでもアメリカ海軍が原子力潜水艦の閉ざされた空間において、カビなどの微生物の増殖をコントロールするために開発した技術だという。病院のプライバシーカーテンや、看護師・医師の制服にも使用されているようだ。
なお着る消臭元のラインナップには、トップス、加圧トップス、加圧タイツ、靴下、タオルもあった。汗っかきの自分としては、これから迎える夏に備えていくつか試してみたいと思う。