パーソルキャリアは7月18日、「地方への転職」に関する調査結果を発表した。調査は4月17日~22日、20代~50代の全国のビジネスパーソン1,200名を対象にインターネットによるアンケート方式で行われた。

  • 地方への転職に興味・関心はありますか?

    地方への転職に興味・関心はありますか?

東京都在住のミレニアル世代(20代~30代)800名に対し、地方への転職に興味・関心があるか尋ねたところ、約4割(38.6%)が「ある」と回答。特に、東京都出身で東京都在住の男性では、2人に1人が地方への転職に興味を持っており、高い割合を示す結果となった。

地方への転職に興味がある理由としては、「生活費が安いため」(60.2%)、「満員電車に乗ることが減るため」(39.8%)、「自然豊かな土地で暮らせそうなため」(39.2%)が上位に。

一方、地方へ転職することの不安は、「交通の便」(49.5%)、「給与・待遇」(44.3%)、「仕事内容」(30.7%)、「友人・知人が少ない」(26.2%)、「娯楽が少ない」(25.9%)など、日常生活に関係が深い回答が上位にあがった。

さらに、妥協できない点として「地方の慣習や人づきあいに馴染めるか」が最多となったことから、ミレニアル世代の間でも地方への転職に関する興味関心は広がっているものの、生活や地域の慣習、人との関わりに不安を感じていることがわかった。

  • 地方の勤務先のUIターン転職者受け入れの工夫と、人手不足について

    地方の勤務先のUIターン転職者受け入れの工夫と、人手不足について

地方企業で働く20代~50代の男女402名に対し、「勤務先企業では、地元以外の人を受け入れるための工夫や対策を行っていますか?」と質問したところ、「行っている」と回答した人はわずか6.5%。その一方で、約6割(59.9%)の人が「勤務先で人手不足だと思う」と回答しており、地方への転職希望者を受け入れる態勢を整え就業してもらうことが、地方企業の人手不足解消の一つの手段になりうると言える結果となった。