ジェーシービーは7月18日、キャッシュレス決済に関する調査結果を発表した。調査は7月3日~9日、全国の20~60代の一般消費者1,000名と20~60代の特定職業従事者(コンビニ/居酒屋のレジ業務担当およびタクシー運転手)300名を対象に、インターネットで行われた。

  • キャッシュレス決済を利用する頻度

    キャッシュレス決済を利用する頻度

はじめに、一般消費者を対象に現在のキャッシュレス決済の利用頻度を尋ねたところ、「週に1回程度」(20.6%)や「週に3・4回程度」(17.1%)を中心に、約6割(58.0%)の人が週に1回以上キャッシュレス決済を利用していることが明らかに。また、80.7%もの人が「現金よりもキャッシュレス決済の方が便利である」と回答していることから、大多数の人がキャッシュレス決済の利便性を認識していることがわかった。

  • キャッシュレス決済の使用をためらう理由

    キャッシュレス決済の使用をためらう理由

しかしながら一方で、キャッシュレス決済の「使用をためらった経験がある」と回答した人も65.8%見られ、理由として、「使えるかどうかわからない」(32.5%)、「残高が足りるかが心配」(31.3%)」、「少額だと嫌がられる気がする」(28.9%)」が上位に。キャッシュレス決済の利便性を認識しつつも、何らかの理由で使用にためらいを感じた経験のある人も多くいることがわかった。

また、決済方法がお店選びにどれだけの影響を与えるかを調べた結果、53.5%の人が、会計時にキャッシュレス決済ができないお店は「次回以降の来店意欲が下がる」と回答。さらに、飲食店などでキャッシュレス決済が利用できないとわかって「来店を取りやめた経験がある」人は39.3%と、実際の来店にも大きな影響を与えている実態が明らかとなった。

次に、さまざまな決済手段を取り扱う側である、コンビニエンスストア、居酒屋、タクシーで会計業務を行っている300名を対象に、それぞれのキャッシュレス決済の導入状況を聞いたところ、「タクシー」が74.0%、「居酒屋」で77.0%、「コンビニエンスストア」では93.0%が導入していることが明らかに。

  • 勤務している場所にキャッシュレス手段があった方が良いか

    勤務している場所にキャッシュレス手段があった方が良いか

また、キャッシュレス決済の必要性について聞くと、コンビニエンスストアの店員の8割(83.3%)、居酒屋店員の7割(76.8%)、タクシー運転手の7割(74.5%)が「あった方がいい」と回答。さらに、約7割(68.7%)が、一般消費者から取り扱っていないキャッシュレス決済手段について「要望を受けたことがある」と答え、いずれもキャッシュレス決済導入への高い支持を示す結果となった。

最後に、店舗・サービスの会計担当者に対して「金額に関係なくキャッシュレス決済を利用してほしいか」と尋ねたところ、コンビニ店員(79.0%)、居酒屋店員(78.0%)、タクシー運転手(76.0%)と、それぞれ約8割の人が「利用してほしい」と答え、多くの業種でキャッシュレス決済が歓迎されている事実が明らかとなった。