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【この記事のエキスパート】
料理講師・フードコーディネーター:宇野(山下) 彩花
大手料理教室にて6年間勤務。和洋中様々な料理人や料理家の助手を経て培った、豊富な経験や知識を強みに料理講師・フードコーディネーター として活動中。
少人数制レッスンから企業様向け大規模講座やキッズレッスン、大手百貨店様にてワークショップを手がけるなど幅広く活躍中です。誰でも手軽に美味しく見た目よく、時代に合わせた〝作り手目線のレシピ開発″が得意。笑顔いっぱいの幸せな食卓へ。
お料理教室『やまちゃんの幸せごはん』主催。
肉・野菜などアクが出る食材を使った煮込みや鍋料理を作るときには、えぐみや苦みを取るアク取り作業が必要。この記事では、アク取りの選び方とおすすめ商品をご紹介します。人気商品の「あくとりさん」をはじめ、おたま型、シートタイプなど使いやすい商品を厳選しました。
そもそも「アク」とは?
アク取りって必要?
アク(灰汁)とは、加熱した際、肉・魚介類などの臭み成分や血液に含まれるタンパク質が凝固したものや、野菜のえぐみ・苦味・渋みが、煮汁の表面に泡状に現れた状態のことです。ある程度取り除いてあげると、お料理が雑味なく澄んだ味わいになり、いつものお料理がワンランクアップします。
わざわざアク取りを使うのではなく、おたまで代用できないかな? と思うかもしれませんが、おたまではアク以外の旨味成分などもすくってしまうことも。料理のアクを取るには、アク取りがあると便利ですよ。また、アク取りは揚げ物のカスを取るなど、ほかの使い方もあります。
簡単アク取り!
アク取りの選び方
ここからは、アク取りの選び方をご紹介します。ポイントは下記のとおり。
【1】まずは素材をチェック
【2】アク取りの形を選ぶ
【3】使い捨てのアク取りシートは後処理もラク
【4】アク取りができる機能付きおたまも!
上記のポイントをおさえることで、より具体的に自分に合うアク取りを選ぶことができます。ぜひ参考にしてくださいね。
【1】素材をチェック
アク取りの材質は、熱に強くサビにくいステンレス製がおすすめです。洗いやすいため、お手入れもらくですよ。また、揚げ物のカス取りなどほかの用途にも使いやすいです。ステンレス製のほかには、持ち手が木製や樹脂製になっているもの、シリコン製などがあります。
【2】アク取りの形を選ぶ
アク取りには、さまざまな形があります。それぞれの特徴をチェックしましょう。
ベーシックな「メッシュタイプ」
こまかい網目のメッシュタイプは、アク取りの際にスープをすくわないので、スープの旨味をアクとして取ることなく残せます。網目のこまかさにいろいろな種類があり、よりこまかい網目のものが、しっかりとアク取りができ雑味のないスープづくりが可能です。
出汁もしっかりとたのしみたい鍋料理や、澄んだ色のスープにしたいときに活躍してくれます。
ほかの用途にも使える「パンチングタイプ」
お玉にパンチングプレスでたくさんの小さな穴を空けたデザインになっているのが、パンチングタイプのアク取りです。こまかなパーツがないので、洗浄しやすくお手入れがかんたんにできるのがポイント。また、アク取りだけでなく、とうふをすくったり、煮物を取り分けたりと、いろいろな用途で使えるので、とても重宝します。
濃いめの味を出したい料理のときには、大さっばにすくえて片づけがより容易なパンチングタイプのアク取りが便利です。
おたまとしても使える「スプーンタイプ」
鍋の縁に溜まったアクをササッと取り除くには、スプーンタイプのアク取りがぴったりです。
ゆるやかなカーブの楕円形のスプーン型のお玉が、しっかりとアクを取ってくれます。アク取り時にスープもすくってしまうデメリットがありますが、お玉の付け根部分にスリット上の穴が空いていて、すくってしまったスープを鍋に戻せるようになっているものもあります。
お手入れがかんたんで、お玉として使えるところもポイントです。
サッとアクを絡めとる「ブラシタイプ」
すくうアク取りから発想を変えて、効率的にアク取り作業ができるようになっているのが、ブラシタイプです。アクが浮いてきたところにアク取りブラシをなでるように動かすだけで、だれでもかんたんにアクを取り除けます。ブラシ部分にはスープは付着しないので、スープの量は減りません。お玉を押しつけるような動作もないので、料理の具材を崩さずに調理できるのも大きなポイントです。
料理の経験が少ない方や、子どもたちに調理を手伝ってもらうときなどにも有効に使えます。
乗せるだけの「落とし蓋タイプ」
手間をかけずにアク取りをしたいなら、落とし蓋タイプがおすすめです。下面が凹凸のある形状になっていて、アク取り機能のある落とし蓋を乗せておくだけで、アクが取り除けます。スープの表面のほぼ全体を覆っているので、アク取りの作業に手間がかかりません。
シリコンタイプのアク取り落とし蓋には、大きさを自在に変えられるものもあり、しっかりとアク取りをしてくれます。
【3】使い捨てのアク取りシートは後処理もラク
アク取りシートは、煮汁を対流させて味しみをよくしてくれる落とし蓋の役割も果たしつつ、ほどよくアクも取ってくれるすぐれものです。鍋につきっきりにならなくていいので、煮ている間にほかの料理の準備ができてとても便利。また、使い捨てで使い終わったら捨てるだけなので、洗う手間がないのも魅力です。
【4】アク取りができる機能付きおたまも!
見た目はおたまのようですが、アクを取るための突起がついているなど、1つで2役の商品もあります。一人暮らしなどで収納が少なく、キッチンツールをあまり増やしたくない人は、ひとつでおたまにもアク取りにもなるアイテムも検討してみてください。ただし、アクが少ない場合などは、思うように取れないこともあるので注意しましょう。
エキスパートからのアドバイス
【エキスパートのコメント】
しゃぶしゃぶなど卓状の鍋もののように、都度アクを取りたい場合には網目タイプ。煮込み料理には落とし蓋形状のアク取りを使用するなど、お料理に合わせて使い分けるとより便利にアク取りを活用できます。
ちなみに、上記で紹介していない刷毛(はけ)状の商品もあります。刷毛状タイプのアク取りは、なでるだけでアクが取れて便利なのですが、付着した汚れが取りづらく、使用後はしっかり乾かさないと雑菌が繁殖する原因になってしまいます。使用後のお手入れには注意をしましょう。
お手入れのしやすさ、衛生面、おしゃれさ、コスパのよさなど自分にとっての優先順位を明らかにしていくと、ニーズにぴったりなアク取りが見つかるはず。ぜひご参考になさってくださいね。