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【この記事のエキスパート】
日本体質改善協会 代表、フードアナリスト:平林 玲美
個々の体質を根本から改善し、内側から美しくなれる食事法を普及すべく「日本体質改善協会(JPCIA)」を設立。
オンラインによる個別指導の他、パーソナルジムやエステサロンと提携し、体質改善を目的とする食事指導を行う。
また、各種メディアにて食にまつわる美容・健康情報や今日から取り入れられる簡単ダイエット・体質改善メソッドを発信している。
フードアナリスト協会主催・食の親善大使「第4回食のなでしこ」グランプリ受賞。
脂肪になりにくい中性脂肪酸が豊富なココナッツオイル。この記事ではココナッツオイルの選び方とユーザーイチオシの商品、市販のおすすめ商品をご紹介。日本体質改善協会の平林 玲美さんがセレクトした商品も掲載しているのでぜひチェックしてみてください。
【健康&美容に人気】食用からスキンケア用まで!
ココナッツオイルとは?
健康や美容に気を使っている人に人気を集める「ココナッツオイル」。脂肪になりにくい中性脂肪酸が豊富に含まれているほか、美容にいいとされるトリコトリエノールも含んでいます。ほかのオイルと比べてヘルシーなのも魅力! ダイエッターにも着目されています。
ふだんの料理やお菓子作りに使うほか、さらにはスキンケアやボディケア、ヘアケアなど美容用途でも便利に使えるので、ぜひチェックしてみてください。
日本体質改善協会代表に聞いた!
ココナッツオイルの選び方
ここからはココナッツオイルの選び方をご紹介します。自分に合ったココナッツオイルを見つけるうえで、参考にしてくださいね。ポイントは下記。
【1】種類
【2】原産国や生産地
【3】「JAS規格」「USDA認証」の有無
【4】コールドプレス(低温圧搾)製法
【5】「成分」や「精製方法」をチェック
【6】使い勝手のいいパッケージ
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】ココナッツオイルの種類で選ぶ
ココナッツオイルは、おもに「バージンココナッツオイル」「エキストラバージンココナッツオイル」「RBDココナッツオイル」の3種類があります。それぞれ品質・グレードが異なるのでチェックしておきましょう。
バージンココナッツオイル|美容健康におすすめ
バージンココナッツオイル(VCO)とは、加熱処理がされていないココナッツオイルを指します。ココナッツの栄養素が残っているので、健康や美容効果に期待したい方にはこちらがおすすめ。
またココナッツの甘い香りや風味が残っているのも特徴です。コーヒーやパンなどシンプルな料理と組み合わせるとリッチな気分になれるでしょう。
エキストラバージンココナッツオイル|さらに高品質で栄養豊富
エキストラバージンココナッツオイルは、バージンココナッツオイルと比べてさらにグレードが高く、品質の高さや香りのよさが特徴。栄養が豊富に含まれているので、こだわって選びたい人にはこちらがおすすめです。
RBDココナッツオイル|リーズナブルで香りが少ない
「RBD」とは、Refined(精製)Bleached(漂白)Deodorized(消臭)の頭文字。化学処理がされているココナッツオイルを指します。ほとんど香りがないので、ココナッツ独特の香りがニガテな方や、炒めものや揚げものなど調理油として使用したい方にも向いているでしょう。また、ほかのココナッツオイルと比べて安価に手に入れられるのも特徴。
しかし、商品によっては加工することでココナッツ本来の栄養素が失われている場合もあり、その点には注意が必要です。
【2】原産国や生産地で選ぶ
ココナッツオイルの原産国、産地はさまざまありますが、なかでも代表的なのが「フィリピン産」と「スリランカ産」。それぞれの特徴をチェックしておきましょう。
フィリピン産|安心で高品質なものを選びたい方に
フィリピンはココナッツの栽培が盛ん。生産体制が整っており、国主導で品質管理を徹底しています。そのため味・品質ともに高く、世界最高水準のクオリティを誇ります。
はじめてココナッツオイルを購入する人、安心して使えるココナッツオイルを選びたい方には「フィリピン産」がおすすめです。
スリランカ産|高品質でサラリとした味わい
フィリピン同様、スリランカもココナッツの栽培にこだわっており、品質の高さに定評があります。フィリピン産と比べて、サラリとした舌触りが特徴です。好みで選ぶといいでしょう。
【3】「JAS規格」「USDA認証」の有無で選ぶ
オーガニック認証・認定されているかもチェックしましょう。認証マークは、農薬の有無や商品の品質、成分量などを総合的にチェックして、国が安全だと認めた商品に表示されています。
日本の農林水産省が定めた「有機JAS規格」や、アメリカの「USDAオーガニック」、ヨーロッパの「ORGANIC EU」などがあります。
【4】コールドプレス(低温圧搾)製法のものを選ぶ
購入時には製法を確認することもポイントのひとつ。クセがなくおいしいココナッツオイルはコールドプレス(低温圧搾)製法が必須条件です。
コールドプレス製法とは、40℃以下の低温でゆっくり時間をかけて絞り出す製法。栄養素をこわさず抽出でき、鮮度が高いためココナッツ本来の香りや風味を楽しめます。
【エキスパートのコメント】
コールドプレス製法のココナッツオイルは少しお値段がはりますが、きちんと選ばないと早くに酸化して劣化してしまうものも……。結果としてコスパが悪くなってしまうので注意が必要です。
【5】目的に合わせて「成分」や「精製方法」をチェックしよう
使用目的に合わせて「成分」や「精製方法」もチェックしましょう。健康目的で食べたい場合と、肌や髪の保湿に使うスキンケア目的にわけて選ぶポイントをご紹介するので参考にしてください。
健康目的なら「中鎖脂肪酸60%以上」
ココナッツオイルが健康にいいと注目されているのは、中鎖脂肪酸が多く含まれているから。そのため、健康のためにココナッツオイルを選ぶなら、含まれている中鎖脂肪酸の割合もチェックしましょう。
平均的な割合は60~80%なので、60%以上をひとつの目安とするといいでしょう。
肌や髪の保湿に使うなら「未精製&オーガニック」
肌や髪の保湿用にココナッツオイルの購入を検討している方は、体にやさしい成分であるかどうかが重要なチェックポイントです。未精製・無漂白のオーガニックタイプであることを確認するといいでしょう。
【エキスパートのコメント】
そのまま使えるだけでなく、ほかのオイルやシアバターなどと混ぜて使えるかもチェックしましょう。肌や髪など用途にあわせて好みのかたさに仕上げられるので、混ぜて使えるタイプをぜひ検討してみてくださいね。
【6】使い勝手のいいパッケージを選ぶ
ココナッツオイルのパッケージには、ビンのほかパウチタイプもありますが、ビンに入ったタイプが主流です。
しかし、高い密閉力があり品質保持にすぐれているビンですが、重さや廃棄処理が少し気になるところ。頻繁に使う方は手軽なパウチタイプやノズルキャップつきのものを選ぶのがおすすめです。
エキスパートからのアドバイス
【エキスパートのコメント】
ココナッツ特有のクセの強さを確認しよう
独特の香りや味わいが特徴のココナッツオイルだからこそ、購入するときには用途や好みにあわせてクセの強さを確認することが必須ポイント。また、製法や原料もチェックし、身体にやさしいものを選ぶことも大切です。
料理や製菓など食用だけにとどまらず、肌や髪の保湿にも使えるココナッツオイル。ぜひお気に入りを見つけて、ココナッツオイルのある生活を楽しんでくださいね。