SCHOOL STAGE『ここはグリーン・ウッド』の公開ゲネプロが19日、東京・天王洲 銀河劇場で行われ、小西成弥、大平峻也、影山達也、長妻怜央が取材に応じた。
同作は、1986~1991年にかけて『花とゆめ』(白泉社)にて連載されていた、那州雪絵の代表作。主人公・蓮川一也(小西成弥)は、初恋の女性が唯一の肉親である実兄と結婚してしまい、失恋のショックから全寮制の名門男子高校「緑都学園」に進学を決意。学園附属の寮・通称「グリーン・ウッド」は、寮長の池田光流(長妻怜央)・生徒会長の手塚忍(影山達也)・同室の如月瞬(大平峻也)を始め、“変人の巣窟”と噂される程、一筋縄ではいかない個性派な面子が揃っていた。
初日公演を前に、「入学するときのようなどきどきとわくわくと緊張が入り混じってる感じ」と気持ちを表す小西。影山は「多くの方に愛されてる作品で魅力的なキャラクター、魅力的な役者が揃ったと思うので、楽しみにしていただければ」、長妻は「最初、皆さんに会った時は緊張して、僕自身がやっていけるか不安でした。しっかり演技についても教えていただき、このままずっと稽古していたいと思ったけど、やはり本番が来てしまったので、いい意味で稽古場と同じように。僕たちならやっていけると思います」とそれぞれ自信を見せた。
稽古場で絆を深めたという4人だが、エピソードを聞かれると、小西は「怜央が、なんでかわからないんですけど毎日『ラーメン食べる?』って」と明かし、長妻も「僕もそれ、1番最初に思いつきましたね」と笑顔に。「毎日言われるんですよ。『成弥くん、ラーメン食べる?』『いや、今大丈夫……』って、それを1カ月くらい続けてました」という小西に、大平も「しかも朝、カップラーメン食べてるしね」と同意。長妻は「朝ごはんがカップラーメンに始まって、カップラーメンで終わる生活です」と振り返った。
「これがナンバーワンエピソード」という4人だが、長妻は「(岡田)あがささんが、差し入れですごい量のラーメンをくださって。僕だけ食べちゃうと申し訳ないので、『成弥くん食べますか』と聞いてるんですけど、なぜか食べないんですよね」と理由を語る。さらに「人見知りと言ってたんですけど、めちゃくちゃ人のこといじる」と小西の印象を述べるが、大平は「稽古初日に、成弥が端っこの方で台本を開いてて、『すごいね』と言ったら、『人見知りで人としゃべれなかった』と言ってて、めちゃめちゃかわいいなと思いました」とエピソードを披露した。
ほさかは、男性にも人気だという原作の魅力について「女性が書いたと思えないくらい、男子のわちゃわちゃ感が出ている。あの年代の男子たちの描き方が細かいし、キラキラしているだけでない」と分析。小西は改めて「約1カ月間稽古してきて、男子校、男子寮の感じがすでにカンパニー全体として出来上がっているので、あとはお客さんに楽しんで笑顔になって帰ってもらえれば」とアピールした。公演は天王洲 銀河劇場にて19日〜28日。