米Microsoftは7月18日 (現地時間)、同社の2019年度第4四半期 (2019年4月〜6月)決算を発表した。クラウドサービスの販売拡大とOfficeの伸び、企業の強いPCアップグレード需要によって、売上高・純利益ともに過去最高を記録した。
6月期の売上高は337億ドルで前年同期比12%増。純利益は同49%増の132億ドル、1株利益は1.71ドルだった。市場予想の平均は、売上高327億ドル、1株利益1.21ドルだった。以下は部門別の売上高。
More Personal Computing
売上高112億8000万ドルで前年同期比4%増だった。WindowsはOEM Proが18%増。CPU不足の影響が緩和し、2020年1月にサポートが終了するWindows 7からアップグレードする企業顧客が増加した。一方、OEM non-Proは8%減だった。Chromebookやタブレットとの競争が激化する廉価帯で苦戦している。
デバイスは、Surfaceファミリーの売上高が前年同期比14%増だった。米国の新学年シーズンに合わせた新製品が6月期に登場しなかったが、安定した売上を記録した。Xboxハードウェアは48%減と大きく落ち込んだ。しかしながら、Microsoftはゲームコンソール中心からプラットフォーム規模の取り組みにゲーム事業の戦略を切り替えている。Xboxソフトウエアおよびサービスは3%減、Xbox Liveの月間アクティブユーザー数は14%増加し、6500万人になった。
Productivity and Business Processes
売上高110億5000万ドルで前年同期比14%増だった。コマーシャル向けOffice製品/クラウドサービスの売上高が14%増。Office 365のコマーシャルシート数が23%増加し、売上高が31%増だった。コンシューマ向けOffice製品/クラウドサービスの売上高は6%増。6月末時点のコンシューマ向けOffice 365の契約者数は3480万人、前期から150万人の増加だ。
Intelligent Cloud
売上高113億9000万ドルで前年同期比19%増だった。サーバー製品およびクラウドサービスは売上高22%増。Azureが64%増、サーバー製品が4%増だった。